寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

人生案内を読んで 果てしない悩み(20130731)

2013年07月31日 08時17分24秒 | 日記・エッセイ・コラム

 最近Y新聞の人生案内という記事をよく見ることがある。世の中ににはいろいろな悩みがあるものだと感じた。悩みを一人でくよくよ考えているとさらによくないことに発展することがある。もう数年前になるが、近所の主婦がある日突然自分を中傷するようなことを大声で窓から叫ぶという事件?が報道された。どんな解決をしたのか覚えていないが警察なども関係して解決したのだと思う。
  このように他人同士のことだと警察などに相談することが比較的行われるらしい。しかし、家庭内のことになると陰にこもるというか表面に出にくいことがある。人生案内の相談でしばしば見られるのが親と子、親とこどもの配偶者の問題である。
 そこで思い出したのが、最近ブルーレイDVD化されて発売されたという「東京物語」という映画である。この映画は1953年に封切りされたのでもう60年にもなるが、未だに人気があるという。小津安二郎監督、笠智衆主演、東山千栄子、原節子などが親子・嫁姑関係を演じている。私はこの映画を大学に入ってから3本立て上映館でみた。非常に感動したことを覚えている。いい映画であった。
 この映画で表現される家庭の事情は今では通常のことになってしまったのかも知れない。あるいは昔からあったのかも知れない。
 もう数十年前の友人の話だが、亡くなった細君のへそくり(百万円ほどあったらしい)が見つかった。こども二人がそれをもとに激しく争ったという。友人は子供たちに資産を残すことに疑問を持ってしまったという。
 人間の心の中にある欲望は限りないものだが、それをどのくらいで押さえるかが問題である。欲望が際限なく高まると犯罪に発展することがあるし、萎んでしまうと自己死につながることがある。
 論語に『過ぎたるは なお及ばざるがごとし』という言葉がある。ものごとはほどほどが肝心だと言うことだろう。
(蛇足かも知れないが、欲望をコントロールする方法は、家庭で、学校で、社会で先人が教え、みずから身に付けていかなければならない。こういう話を昔の学生は仲間と話し合うことがあった。今の若い人たちはどうだろう。こんなことを言ったら仲間はずれになってしまうと考える人が多いと聞く。私は仲間作りは必要だと思うが、一人でいることも必要なことだと思う。)


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