寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

思い出話 七ツ森・松倉山(20130712)

2013年07月12日 11時10分17秒 | 日記・エッセイ・コラム

 高校生の頃の話なのでまたまた60年ほども前になる。中学時代の仲間6人でとなりの黒川郡にある七ツ森という山に行こうと相談がまとまった。村の南外れの焼切というところで集合し、自転車に乗って羽後街道(457号線)を南へ向かって走った。大衡村苗圃園を越えて少し南へ行くと道路の西側の林に沿って黄色い木イチゴの実が沢山なっていた。木イチゴの実は赤いものだけかと思っていたのでおそるおそる食べてみた。赤いのと全く同じ味がした。木イチゴの実の粒の所に刺が生えている。熟すと刺は自然に取れて落ち食べやすくなる。そうなった実はとても甘く美味しい。沢山食べてからまた自転車で走り出した。しばらくして西へ入る道に曲がり少し走ると松倉山の麓に着いた。ここまで5キロメートルくらい合ったが車には全く会わなかった。
 自転車を木陰において山へ登り始めた。山道は幹を2人で抱えるほど太い杉の木が生い茂っていた。薄暗い山道を1時間ほども昇ると杉に木がまばらになり、木の太さが3人で抱えるほども大きな杉の木に変わった。少し奥へ行くと小さな社があった。杉の木の高さは見上げても梢が見えないほどであった。そこで弁当を食べて休憩した。周辺を歩いて回ると、大きな木の幹が裂けて焼け焦げのついているのが沢山見つかった。どうしてだろうとみんなで話し合った結果、これは落雷によるものではないかと言うことになった。松倉山には沢山落雷するのだった。真夏にはここへは来ない方がいいねなどと話した。
  写真はそのときに写したものである。写真の裏に撮影日(1953年8月9日)
が書いてあった。顔の判別が困難であるが、右のほっかぶりをしたのが筆者です。その左の竹竿を持っているのがS君、左端がO君、他の2人は、申し訳ないが筆者には判別ができない。

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