寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

誇りを捨てないで

2016年02月24日 08時45分30秒 | 日記・エッセイ・コラム

/ 昨日、スーパーへ買い物に行ったとき足の悪い知人

女性(Aさん)に会いました。両手にストックを持っ

て長い坂道を登って自宅へ帰るのは大変だと思って車

でお送りしますよと言いました。

 私が買い物をするあいだ待っていてくれるように言

いました。買い物を済ませてレジのところへくるとそ

こにAさんが待っていました。私の買い物をじっとみ

ていましたが、何も言いませんでしたが、何となく違

和感を持ってしまいました。

 車の中で先日会ったときと同じように家計が苦しい

とか経済的な話になりました。ご主人は時給いくらで

契約した企業に勤めているが、時給が下げられて収入

が少なくなってしまった。自分の共済年金は退職時と

比べて5万円ほども下がってしまい20万円ほどにな

ってしまった、等々。教員として40年近くも仕事を

してきた方の年金がどれほどかはっきりわかりません

が、私の家の周囲の方々も同じような方がたくさんい

ます。その方々はお話をしても精神的な貧しさを感じ

ることは全くありません。

 私は時々高齢者の一人暮らしの方とお話しする機会

を持っていますが原則として、お金の話と宗教の話を

しないことにしています。それはその方の経済事情を

知ることによって相手に余分な精神的負担をおかけし

ないためです。できるだけ旅のお話やいろいろな思い

出話に花を咲かせるようにしてきました。それで相手

の方もリラックスしてくだされば、私の喜びにもなり

ます。

 初出の女性に会って話をしていて考えたことがあり

ます。人が”自分の誇りを捨てる”ときはどんなときな

のだろうかと。子供頃食べるものがなく山菜の中にお

米がほんの少ししか入っていないおかゆを食べて過ご

した時期でも両親はじめ家族は全員将来に希望を持っ

て生きてきました。

 誇りについてはいろいろな方々がいろんな話を書い

ています。また誇りというのは人それぞれによって考

え方が異なることも事実でしょうね。

 Aさんは何故私に自分の家が経済的に困窮している

ことを話すのでしょうか。それも会うたびにです。私

のスーパーでの買い物を見て妬みを持ったからでしょ

うか。とは考えたくありません。それはAさんを侮辱

することになるかもしれませんからね。

 生活費は私の家でもAさんの家でもそれほど変わりな

いと思います。私の家では特別な理由で他の家よりも

光熱費や医療介護費用がかなり必要ですが、何とかや

りくりをしています。ちなみに私の衣類(下着を別に

して)などはこの二十年以上新しく購入したことはあ

りません。スマホは格安SIMを使用していますので電

話・ネット代混みで毎月2000円以下です。なんてこと

を書いても仕方ありませんね。

 Aさんにお願いします。もっと誇りと自信をもって

生きていってください。