寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

記憶に残っている映画(12)「風の谷のナウシカ」

2016年02月22日 13時53分15秒 | 寓居人の思い出話

 「風の谷のナウシカ」映画を見る前、私はど

うせ子供向きの楽しい漫画動画だと思っていました。

それでも時間に余裕があったので見てしまいました。

かわいいらしい少女が出てきて楽しい映画だと思いま

した。しかし、映画が進むにしたがってこれは単なる

面白いだけでなくいろいろなテーマが隠されているこ

とがわかってきました。

 時代設定は1000年後ということになっています。

世界は「火の7日間」と呼ばれるようになった最終戦

争後の話です。現代人から見れば不自由な?(もしか

したら本当の意味での自由な世界かもしれませんね)

不自由というのは物質的なことですが、人々は精神的

にはのびのびとした暮らしを送っていました。ある飛

行機事故が発生するまでは。事故で墜落した飛行機に

は、「火の7日間」で使用された最終兵器が積んであ

りました。この最終兵器を探しに来た軍隊が現れてか

ら人々の平和な暮らしは一変してしまいました。そし

て次々に行われる環境破壊。そしていろいろなことが

原因となって発生したと思われる「王蟲」(オウム)

の子供が軍隊によって殺されていくのを必死になって

阻止しようとした風の谷の住人達、さらに軍隊は風の

谷の秘密の宝物?のことを知り、それまでも奪おうと

風の谷の破壊を辞さない様子を見せてきたとき、王蟲

と意思を通じることができるようになっていたナウシ

カが王蟲の力を借りて軍隊を追い返し、風の谷に再び

平和を呼び戻すことができたという内容です。

 これが思想的には子供には難しいと思いましたが、

平和ということは何にも代えがたい大事なものである

ことを子供に伝わったかもしれませんね。

 現代のようにTVドラマでも映画でも1本の作品の

中でどれほどの殺人が行われるかを考えると社会の風

潮が殺人について道徳的に鈍感になってきているので

はないかと危惧しています。