ふうせんのホームページ

合唱とパソコンを趣味として、つれづれなるままに、書き連ねます。

声の世界

2015-02-14 08:59:56 | 合唱

声のことについて、学んだ。

 

目次の副題を挙げています。

これだけでも、声というもの。歌うということ、声を出すということについてイメージできるのでは

ないでしょうか。

読んでみれば、なるほどこういうことですね。と納得できることばかりです。

 

声は、思い通りにならない。

歌が共同体をつくる。

強調する身体。合唱・身体・歌。

一人で静かに歌う。子守唄。

のばして、揺らして、響かせる。

声とことばの魔術的な力。呪文と儀礼。

 

身体の不思議と声の力。

声を演じる。

合唱も演じることを要求される。

それは、一人ひとりが取り組んでいかなければならない。

楽譜通り歌ってます。というだけでは、不十分なのです。

 

声の世界を旅する

増野亜子

音楽之友社

ISBN978-4-276-37109-5


王国の妻

2015-02-14 07:56:45 | 日記

タイトルに惹かれて読んだ。

夫婦間の問題は、部外者には、理解できない。

戦後、民主化が言われ、学校教育も変わった。

家庭内の妻の位置も、変わっていった。

 

大正生まれの両親、3人兄妹の末っ子。

兄と妹では、良心の育て方はもちろん、世界観も違う。

 

妹は、男女差別を、感じつつ、結婚をしたが、会社の男女差別、夫婦のありようへの不満を感じながら家庭を築いた。

夫を最近、病気で亡くした。

夫の親戚とは、手を切り、自分の親戚とも絶縁状態になっっている。

 

頼れるのは、自身と家族だけ。

 

この文庫本を読んで思う。

男女差別は、まだ払拭されてはいない。

けれども、戦後、どんどん姿を変えている。

妻が王国の主導権を握っている。

以前から、庶民の母は、結構主導権をもっていたらしい。

それが、武士道とか、言われ、男たちに主導権を煽るがごとき、政略に、女は家庭に帰れ。

家を守れとの風潮が吹いた。

その後、民主化と言う流れの中で女に変化が起きた。

けれども、それは、まだ根強く残る、性別役割分業の波を残したなかでの民主化で、女は、はけ口を夫に求めた。

王国に君臨しているかのように見えるだけで、それは夫に不満やあきらめを抱かせ、妻には、解決のない心の空虚を増すだけになっている。

進歩への揺り戻しが、歪んだ形で広がっているのかもしれない。

『女性行動計画』が水面下、地下だけの計画になっているのかもしれない。

 

家庭内”校則”に縛られる夫たち

妻の王国

中国新聞文化部 編

文春文庫