労働法違反で違反率が74%という調査結果になったというニュースがあった。
労働者への保護は、法律でしっかり、守られているかのように見えて、
抜け道は、ざるほどもある。
「職があるだけいい」とか、「雇ってもらえて恩の字」という風潮も加担している気がする。
労働法の、「最低限度は、○○」という基準があれば、それを満たしているのがやっとという職場も多い。
しかしながら、使用者側の法律遵守の姿勢は、強固になることはない。
すれすれを、守るのがやっと。
たいていの職場では、どうすれば、法に反さないか、法に触れない方法はないかを模索している。
労政事務所の主催する、セミナーに何度か出かけたことがある。
使用者側からの、質問は、「違法に抵触しないには、どうすればいいのか」「こういう風に考えたらいかにのか」
というふうに、保身丸出しの質問ばかりだった。
最終的な、職場の環境、労働条件などは、使用者側の判断になる。
罰則がなければ、義務では、無視する傾向がある。
罰則によって、最低限度に抑えようと、四苦八苦するのが、普通。
大手や、従業員が多いところでは、労務管理教育があるので、進むことが多いが、あまり目立たないこと。
あまり重要そうでないこと、などは、手を抜く。
プロパーと、派遣との差だって、政令都市と、地方の小さい町というくらいに、大きくて深い。
従業員が大勢いれば、トラブルも起こりやすくなるので、気をつけるかと、思いきや、労働者はあまり、法律に関心がない人が多い。使用者は皆、善人と思っているかもしれない。
雇われている者も、もう少し、勉強したほうがいいように思う。
善人は少ない。