ふうせんのホームページ

合唱とパソコンを趣味として、つれづれなるままに、書き連ねます。

下村湖人

2013-02-24 09:11:48 | 日記

下村湖人ゆかりの史跡が全焼とのニュースがあった。

幸いけが人などは出なかったということだった。

しかし、なんとなく悲しい。

 

小学生の頃、母が一冊のハードカバーの本をくれた。

タイトルは『次郎物語』

夢中で読んだ。

何十回となく読んだ覚えがある。

学校の図書館に文庫本があるのを、知り、そちらも、何度となく読み返した。

バイトを始めた頃は、文庫本で全巻を購入した。

なんでこんなに、この本に気持ちがいってしまうのか、学校の先生に聞いたことがある。

「自分に重ねるからでは?」とのこと。

 

母親は、幼いころに実母を亡くしたそうな。

継母に育てられたのかは、聞けなかったが、継母に対しては、悪い印象に固執していた。

『やさしい、実子とも差別しない継母なんていない』という自論を持っていた。

そこまで言い切る、根拠を結局聞くことはできなかったが、次郎の半生に、少しあてはまるかのように

重ねていたのは、実母の体験を感じていたからだろうか。

よくわからないのだが、自分の半生に「なんとなく」重ね合わせていたのかもしれない。