SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

Ricoh RIKENON 50㎜ F2.0について。

2019-05-28 | カメラ・レンズ

Ricoh RIKENON 50㎜ F2.0を買った。

4500円ぐらいで、程度は最良であった。

Ricoh RIKENON 50㎜ F2.0はF2.0でしかないのに、伝説のレンズになっている。

「和製ズミクロン」などとも言われる。

それはF値が2.0で同じだからだろうか。

それとも安定してしっかり写ると言うことだろうか?

実はこのリケノン50mm F2.0 には5世代ある。

第1世代、第2世代を「和製ズミクロン」という人が多い。

それは、製作が富岡光学であってOEMだからだ。(ちなみに3~5世代は現存するメーカーの日東光学)

富岡光学は伝説のOEMレンズメーカー。

富岡を集める人は多い。

ヤシカ、京セラのコンタックス一眼レフ用カール・ツァイスレンズを製造していたことで有名だ。

今は京セラ株式会社の中に残っている。

CONTAX Carl Zeiss Planar 50mm F1.4を作っていたんだから、それは素晴らしいということになる。

私もいろいろ欲しい病になりつつある。

もう無いメーカーで、名作をたくさん作って、OEMばかりで・・・ロマンがある。

 

さて、リケノンに戻そう。

5世代は以下である。

1.XR RIKENON 50㎜ F2

2.XR RIKENON 50㎜ F2 Ⅼ

3.XR RIKENON 50㎜ F2S

4.RIKENON 50㎜ F2

5.XR RIKENON 50㎜ F2 P

ちゃんと名前を変えてくれてるので世代が分かりやすい。

1は金属bodyで最短距離が0.45mでその他は0.6mと長く使いにくい。

2からはプラスティックbody。

1と2は富岡光学製で3~5は日東光学製

3から5は綺麗なゴーストが出る。1と2は出ない。

全世代、単層コーティング。同時代のF1.4はマルチコーティングだったりするので、

やはりコストを下げたレンズなのだ。

 

私のはXRのつかない4.RIKENON 50㎜ F2である。

数は少ないレンズで、ネットでもあまり出て来ないし、4世代と書かれて、私のレンズは登場しないHPも多い。

 

 

ちなみに製作した日東光学はJAXAのはやぶさのレンズを作っている日本を代表する光学関連機器メーカー。

最近ではミラーレスの中判のハッセルブラッドのレンズをOEM供給している。
 
実は実力の高いレンズメーカー。
 
当時は例えばコシナだって単なるOEMメーカーだったけれど、今では世界有数の技術力のあるメーカーになっている。
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日東光学はやはり諏訪市に工場があるメーカー。

 今では株式会社nittohと名称変更している。

紹介は以下に。

 

 

https://www.nittohkogaku.co.jp/business/optoelectronics.html




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マウントアダプターはちょっとだけ高級バージョン。

まあ2500円が4500円ぐらいのレベルだが。

とてもスムーズで良い。

 

 

 

 

 

 

 

作例写真を並べる。

 

 

とにかく玉ボケがきれいで、実はこの世代も玉ボケはズミクロンに似ているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爽やかな発色、ほんのちょっとグルグルしてるボケ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボケがちょっとワサワサしてるのが逆に現代レンズよりも好き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かすかに滲む程度でちょうど良い。

発色は単層コーティングの割には鮮やか。






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