3月であったか、ついでがあって流鉄全線を往復している。
全線と言ってもたった5.7キロだ。
中3から24歳ぐらいまでは流山市民だったので、馴染みの深い私鉄だが、
現代社会における奇跡と言ってもいいかもしれない。
東京都市圏において、たった5.7キロのローカル単線私鉄が、どこの資本にも置かれず、
独立系鉄道として、ほぼ鉄道専業のグループ会社として残っているのだ。
こんな鉄道は他に無い。
多くは第三セクターか、大手私鉄の傘下か、不動産会社の子会社だったりする。
銚子電鉄も江ノ電も小湊鉄道もいすみ鉄道も関東鉄道も、どの鉄道も独立系ではない。
流鉄は奇跡の独立系なのだ。
逆に言えば、独立系だからこそ残ったのかもしれない。
例えば近鉄はローカル線を第三セクター化したり三岐鉄道に譲渡してしまった。
決算状況はわからない。
意外に赤字ではないのかもしれないし、いざとなれば流山市が補てんするのかもしれない。
流山市の名物でもあるし。
実は流山市の多くの市民は東武野田線(アーパー線)かJR武蔵野線、つくばエクスプレスの沿線に住み、
中心地は市役所のある流山駅ではない。
中心地が判然としない市で、近年は流山おおたかの森も発展したため余計に分散化している。
ただそもそも市民の多くは柏駅周辺を商圏にしているため、流山市民でも柏市民のような感じになっている。
人間の生活が鉄道によって決定される典型だ。
その流鉄だが、一般的には流山電鉄というほうが馴染みが深い。
平成20年8月1日に、社名が総武流山電鉄株式会社から流鉄株式会社に、
線名が総武流山線から流山線に変更された。
千代田線からの常磐緩行線にて馬橋駅に向かった。
途中で寝台車牽引ELの2台を見かけた。
人気があるようで、沿線にはファンがたくさん居た。
私は運転席の後ろから。
常磐線の馬橋駅に到着。
常磐線との出会い。
常磐線はスピードが速いから、ぴたっと合わせるのは難しい。
常磐線の馬橋駅から乗り換える人は実は意外に少ない。
多くは武蔵野線の接続駅の幸谷駅だ。
都市圏にありながら、まだローカル色を残している流鉄馬橋駅。
目の前を常磐線快速が飛ばしていく。
やってきた。
車両は元西武電車。
西武とは資本関係は無いものの、車両は好んで西武から。
なぜ東急や東武でないのかは不明。
以上、流鉄の車内広告より。
なんだか楽しい。
(つづく)
SONY α7Ⅱ、FE 3.5-5.6/28-70mm、AF4.5-5.6/75-300mm(LA-EA4経由)
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