130cut:結び
――Scene19:終りの始まり
影野小枝 釧路湿原と併走しながら、車は釧路空港へと向かっています。さっき細岡の展望台で釧路湿原を眺めながら、早めの昼食をとりました。藤花温泉ホテルの女将からいただいた、おむすびを食べました。漆原さん、ここへ移住するといっていました。新谷さんは長野に戻って、百姓をするといっていました。
新谷 覚えているか? きみの会議に参加させてもらった帰りに、車のなかで山崎めぐみちゃんの作文を読んだことがあったな。あのとき、きみは「対(つい)をつなぐ」といったよな。会社と家族って、対ではないけど、あの作文を読んで、部下たちの家族の姿がくっきりと浮かびあがった。
漆原 それが家族を招待してのリボン・アワードを生んだ。
磯貝 漆原さんも新谷さんも、奥さんやお子さんたちが納得したら、「321」計画を実践することになりますね。
新谷 そうなんだ。納得あっての実行だ。
漆原 うちの家族は、昔藤花ホテルのスィートルームに泊まったことがある。子どもは大学生2人なので、東京に置いてこなければならない。かえって喜ぶと思う。かみさんは依存なしだ。
新谷 奥さんに、もう話したのか?
漆原 いや、まだだ。展開を想像していったまでさ。
影野小枝 みなさん、新たな世界へと挑戦ですね。名残惜しいのですが、釧路空港はもうすぐです。標茶町とみなさんに、お別れをいわなければなりません。さようなら。またお会いしましょう。
あとがき
『ビリーの挑戦』第2部をやっと書き終えました。この原稿を書いている間に、古希の誕生日を迎えました。誕生日は年に1回の、有益な贈り物だと思います。足下にあった難事を忘れさせてくれ、思考を未来に導いてくれます。やるぞという元気を、もたらしてくれます。
漆原清明はどこか私に似ています。そして磯貝も、私の経歴に似ています。石川は若いころの私にそっくりですし、新谷は親友だった、故佐藤敏幸にそっくりです。標茶町の藤花温泉ホテルは、その佐藤敏幸が経営していました。今は奥さんの淑子さんが切り盛りしています。本書が刊行されたら、彼の墓前に持っていこうと思います。
漆原清明の部下たちが成長する姿は、私が若いころに見たものと同じです。いつも「仕事は楽しいかい?」「奥さんは元気かい?」と部下たちに声をかけていました。些細なことを、ほめまくってもいました。漆原清明は、それをきちんと再現してくれました。
10年前に上梓させていただいた著作のほとんどが絶版状態になっていました。本書にはそれらの著作のエキスも盛りこまさせていただきました。『世界一ワクワクする営業の本です』(日本実業出版社・2005年)、『人間系ナレッジマネジメント』(医薬経済社・2005年)、『強いチーム手帳』(ユート・ブレーン・2005年)を、よみがえらせることができたました。ただし『世界一ワクワクする営業の本です』は、オーデオブックになっており、FEBEで買い求めることができます。
2,018年7月7日、私が札幌の責任者だったころの部下と奥さん17名が集ってくれました。部下たちのほとんどが定年になっていました。
本書は仕事と家族を両立させてきた、孫のいる元部下たちにも捧げたいと思います。
――Scene19:終りの始まり
影野小枝 釧路湿原と併走しながら、車は釧路空港へと向かっています。さっき細岡の展望台で釧路湿原を眺めながら、早めの昼食をとりました。藤花温泉ホテルの女将からいただいた、おむすびを食べました。漆原さん、ここへ移住するといっていました。新谷さんは長野に戻って、百姓をするといっていました。
新谷 覚えているか? きみの会議に参加させてもらった帰りに、車のなかで山崎めぐみちゃんの作文を読んだことがあったな。あのとき、きみは「対(つい)をつなぐ」といったよな。会社と家族って、対ではないけど、あの作文を読んで、部下たちの家族の姿がくっきりと浮かびあがった。
漆原 それが家族を招待してのリボン・アワードを生んだ。
磯貝 漆原さんも新谷さんも、奥さんやお子さんたちが納得したら、「321」計画を実践することになりますね。
新谷 そうなんだ。納得あっての実行だ。
漆原 うちの家族は、昔藤花ホテルのスィートルームに泊まったことがある。子どもは大学生2人なので、東京に置いてこなければならない。かえって喜ぶと思う。かみさんは依存なしだ。
新谷 奥さんに、もう話したのか?
漆原 いや、まだだ。展開を想像していったまでさ。
影野小枝 みなさん、新たな世界へと挑戦ですね。名残惜しいのですが、釧路空港はもうすぐです。標茶町とみなさんに、お別れをいわなければなりません。さようなら。またお会いしましょう。
あとがき
『ビリーの挑戦』第2部をやっと書き終えました。この原稿を書いている間に、古希の誕生日を迎えました。誕生日は年に1回の、有益な贈り物だと思います。足下にあった難事を忘れさせてくれ、思考を未来に導いてくれます。やるぞという元気を、もたらしてくれます。
漆原清明はどこか私に似ています。そして磯貝も、私の経歴に似ています。石川は若いころの私にそっくりですし、新谷は親友だった、故佐藤敏幸にそっくりです。標茶町の藤花温泉ホテルは、その佐藤敏幸が経営していました。今は奥さんの淑子さんが切り盛りしています。本書が刊行されたら、彼の墓前に持っていこうと思います。
漆原清明の部下たちが成長する姿は、私が若いころに見たものと同じです。いつも「仕事は楽しいかい?」「奥さんは元気かい?」と部下たちに声をかけていました。些細なことを、ほめまくってもいました。漆原清明は、それをきちんと再現してくれました。
10年前に上梓させていただいた著作のほとんどが絶版状態になっていました。本書にはそれらの著作のエキスも盛りこまさせていただきました。『世界一ワクワクする営業の本です』(日本実業出版社・2005年)、『人間系ナレッジマネジメント』(医薬経済社・2005年)、『強いチーム手帳』(ユート・ブレーン・2005年)を、よみがえらせることができたました。ただし『世界一ワクワクする営業の本です』は、オーデオブックになっており、FEBEで買い求めることができます。
2,018年7月7日、私が札幌の責任者だったころの部下と奥さん17名が集ってくれました。部下たちのほとんどが定年になっていました。
本書は仕事と家族を両立させてきた、孫のいる元部下たちにも捧げたいと思います。
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