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著書「仕事と日常を磨く人間力マネジメント」の読書ナビ

共感力がいちばん(過去の妙に知よりすぐり)

2018-02-11 | 妙に知(明日)の日記
共感力がいちばん(過去の妙に知よりすぐり)
拙著『仕事と日常を磨く人間力マネジメント』に書きましたが、私は「人間力」のなかで「共感力」がいちばん大切だと思っています。「共感力」に関して、識者の文章をつないでみたいと思います。

――人材の三要素であるやる気、創造性、そして共感性は、すべての人が生まれながらに持っているものである。(鎌田勝『知的リーダーシップ』知的生き方文庫P68)

我々に大切な要素は、やる気、創造性、そして共感性であることを確認してください。優れた人材にするための方法をジャック・ウェルチは次のように書いています。

――あらゆる仕事に命を吹き込むのはすぐれた人材であって、すぐれた戦略ではない。われわれは膨大な時間を費やして、最高の人材の採用やトレーニングあるいは教育をおこない、報酬を与えている。(ジャック・ウェルチ『わが経営(下)』日本経済新聞社P377)

「感じる力を育てる」については、次の著作から引いておきます。

――論理すなわち「考えること」と非論理すなわち「感じること」が重なって初めて創造性が生まれてくるのです。教育という言葉の「教」は論理つまり「考えること」を教えるのを意味しているのに対し、「育」は「感じる力」を育てることを意味していますが、この「感じる力」を育てることがリーダーの一番大切な役目です。そのためには部下に成功の味をしめさせる以外はありません。(西堀栄三郎『新版 石橋を叩けば渡れない』生産性出版)

マネジャーの方には、次の一文を贈りたいと思います。

――マネジャーと部下との間に共感が生まれるときというのは、いかなるときだろうか? それは、マネジャーの発想が「部下の共感を得る」という発想から、「部下に共感する」という発想へかわったときではないだろうか。(田坂広志『暗黙知の経営』徳間書店P164)

そして「共感力」を磨くには、次のように為なければなりません。

――コフトーの考え方では、共感は、自分の主観を用いた相手の気持ちの観察の手段だとされている。相手の立場に身をおいてみて、自分がどんな感情になるだろうと想像するのが共感である。こうすることで相手の心の世界がみえてくるという観察の方法なのだ。(和田秀樹『大人のための勉強法』PHP新書P62)

最後は冒頭に引用させていただいた鎌田先生に結んでいただきます。

――共感性とはセンスを展開したことばで、英語ではsensitivity になる。これは、かねがねvitality (やる気)、creativity(創造性)と並んで、人材の三大要素とされてきたものである。(鎌田勝『知的リーダーシップ』知的生き方文庫)

 本日は「共感力」にフォーカスをあてて、識者の文章をつないでみました。もっと深く知りたい方は、引用書をお読みください。
山本藤光2017.12.23

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