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2つの見極め:めんどうかい077

2018-05-31 | 営業リーダーのための「めんどうかい」
2つの見極め:めんどうかい077
――第4章:威力ある同行
◎ショートストーリー

①コンピタンシーモデルを活用する

上司「コンピタンシーモデルには、『顧客ニーズを探る活動:常にアンテナを高くし、顧客の言動から速やかに、顧客のニーズを探ることができる』と書いてある。きみの顧客ニーズを探る現状の活動は、5点満点で何点くらいだろう?」
部下「まだピンとこない場合もありますから、3点くらいだと思います」
上司「ではコンピタンシーモデルに、少しでも近づくようにがんばってくれ」

②身の丈コンピタンシーを活用する

上司「きみの『顧客ニーズを探る活動』って、5点満点で何点くらいだろう?」
部下「平均的だと思いますので、3点くらいだと思います」
上司「では、きみの考えるもうワンランク上の『顧客ニーズを探る活動』って、どんなものだ?」
部下「……(考え込んでいる)」

◎考えてみましょう

 2つの質問のどちらが、営業担当者のレベルアップにつながるのか。考えてみましょう。

 ①は多くの企業が導入している「コンピタンシーモデル」です。営業担当者の理想的な活動を、具体的に記載されています。ところが要求レベルが高過ぎて、平均的な営業担当者は使いこなせないのが現実です。

 ②は営業担当者自身に、ワンランク上の活動を考えさせる「身の丈コンピタンシー」です。2つの違いは歴然としています。

 営業リーダーの大切なスキルは、「考えさせる」「聞き取る」です。営業担当者が自ら考えたワンランク上の活動は、本人が責任を持って到達できるように努力をします。

営業担当者の活動リストのなかから、1つか2つを選んでレベルアップを図るのがポイントです。1度にたくさんのゴールを設定しないこと。たくさんのゴールを設定してしまうと、目標が散漫になってしまいます。

「身の丈コンピタンシー」については、後章で詳しく説明がなされています。部下にワンランク上の活動を可視化させることは、きわめて重要なことです。

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