山本藤光の文庫で読む500+α

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220329:奥泉光が直木賞をとれない理由

2022-03-29 | 妙に知(明日)の日記
220329:奥泉光が直木賞をとれない理由
■本日よりブログのタイトルを変更しました。読書ナビに特化した、新たなスタートとなります。■濱口竜介監督の映画『ドライブ・マイ・カー』が国際長編映画賞(旧・外国語映画賞)を受賞しました。このニュースをみて驚きました。原作は村上春樹の小説だったからです。本作は『女のいない男たち』(文藝春秋2014年)に収載されていました。ノーベル文学賞には足踏みしている村上春樹ですが、栄誉ある受賞を喜んでいることでしょう。■奥泉光は1994年『石の来歴』により、芥川賞受賞しています。「山本藤光の文庫で読む500+α」では『シューマンの指』(講談社文庫)を推薦しています。最近の奥泉光は、『雪の階』(上下巻、中公文庫)に代表されるように、ミステリー小説にも冴えを見せています。一作家が芥川賞と直木賞をダブル受賞することは、ルール上ありえません。芥川賞を受賞していなかったら、とっくに直木賞作家になっていたことでしょう。
山本藤光