「ビリーの挑戦」第1部
最下位営業チームがトップになった
■第1部の主な登場人物
漆原清明 新任の釧路営業所長。38歳。
新谷 札幌1課長。漆原と同期生。38歳。
石川 釧路地区のサブリーダー。36歳。既婚。売上750万円/月。
熊谷 釧路地区担当MR。32歳。既婚。売上480万円/月。
田中 釧路地区担当MR。28歳。既婚。売上1050万円/月。
寺沢 釧路地区担当MR。24歳。独身。売上790万円/月。
山之内 帯広地区のサブリーダー。34歳。独身。売上475万円/月。
山崎 帯広地区担当MR。34歳。既婚。売上860万円/月。
乾 帯広地区担当MR。32歳。独身。売上1100万円/月。
太田 帯広地区担当MR。26歳。独身。売上520万円/月。
鈴木 釧路の前所長。44歳。独身。
エッちゃん(梶山悦子)炉端焼き経営。31歳。独身。
000cut:まえがき
強いチームには、明るく前向きな共通言語があります。私の長い営業体験から得た、紛れもない実感です。『ビリーの挑戦』は、そのニュアンスを味わっていただきたくて、あえてシナリオ版にしました。
本作は2部構成になっています。第1部「ビリーの挑戦・全国最下位営業チームがトップになった」は、医薬経済社から2005年に上梓させていただいています。何度か増刷していただきましたが、現在は絶版になっています。第2部「ビリーの挑戦・伝説のSSTプロジェクトに挑む」は、2015年半ばから1年間『医薬経済』に「帰ってきたビリーの挑戦」というタイトルで連載させていただきました。
『ビリーの挑戦』第1部・第2部は、これらの作品を大幅に加筆修正したものです。物語の90%は実話です。そして主人公の漆原清明は、「人間系ナレッジマネジメント」の実践者です。本書にはふんだんにその考えやスキルを盛りこみました。
第1部での漆原清明は、全国最下位の釧路営業所長として赴任します。本書の舞台は製薬会社ですので、部下はMRと表記しています。MRは薬の営業マンです。読者はMRを、営業マンと読み替えてください。やる気のないどん底チームをいかによみがえらせるのか。若き漆原清明の手腕に注目してください。
第2部「ビリーの挑戦・伝説のSSTプロジェクトに挑む」は、これまでに2冊の著作(『暗黙知の共有化が売る力を伸ばす。日本ロシュのSSTプロジェクト』『同行指導の現場・日本ロシュのSSTプロジェクト』(ともにプレジデント社)で紹介させていただいています。いずれも絶版ですので、あえて別の形式で第2部に組み入れました。。
これまでのマネジメントは、「命じる」「提出させる」の世界でした。漆原清明はそれを、「考えさせる」「聞き取る」のマネジメントに改めました。多くの企業はナレッジマネジメントと称して、システムに投資をしてきました。ところが、そのシステムが活用されていません。システムを活用する側に、フォーカスを当てていなかったのですから、当然の帰結ともいえましょう。
ぎこちないやりとりは、次第に弾む会話に変わります。バラバラだったジクソーパズルのピースが、少しずつ形を整えはじめます。覇気のないチームが一つにまとまってゆく過程を、臨場感のある会話で伝えたつもりでいます。(山本藤光)
最下位営業チームがトップになった
■第1部の主な登場人物
漆原清明 新任の釧路営業所長。38歳。
新谷 札幌1課長。漆原と同期生。38歳。
石川 釧路地区のサブリーダー。36歳。既婚。売上750万円/月。
熊谷 釧路地区担当MR。32歳。既婚。売上480万円/月。
田中 釧路地区担当MR。28歳。既婚。売上1050万円/月。
寺沢 釧路地区担当MR。24歳。独身。売上790万円/月。
山之内 帯広地区のサブリーダー。34歳。独身。売上475万円/月。
山崎 帯広地区担当MR。34歳。既婚。売上860万円/月。
乾 帯広地区担当MR。32歳。独身。売上1100万円/月。
太田 帯広地区担当MR。26歳。独身。売上520万円/月。
鈴木 釧路の前所長。44歳。独身。
エッちゃん(梶山悦子)炉端焼き経営。31歳。独身。
000cut:まえがき
強いチームには、明るく前向きな共通言語があります。私の長い営業体験から得た、紛れもない実感です。『ビリーの挑戦』は、そのニュアンスを味わっていただきたくて、あえてシナリオ版にしました。
本作は2部構成になっています。第1部「ビリーの挑戦・全国最下位営業チームがトップになった」は、医薬経済社から2005年に上梓させていただいています。何度か増刷していただきましたが、現在は絶版になっています。第2部「ビリーの挑戦・伝説のSSTプロジェクトに挑む」は、2015年半ばから1年間『医薬経済』に「帰ってきたビリーの挑戦」というタイトルで連載させていただきました。
『ビリーの挑戦』第1部・第2部は、これらの作品を大幅に加筆修正したものです。物語の90%は実話です。そして主人公の漆原清明は、「人間系ナレッジマネジメント」の実践者です。本書にはふんだんにその考えやスキルを盛りこみました。
第1部での漆原清明は、全国最下位の釧路営業所長として赴任します。本書の舞台は製薬会社ですので、部下はMRと表記しています。MRは薬の営業マンです。読者はMRを、営業マンと読み替えてください。やる気のないどん底チームをいかによみがえらせるのか。若き漆原清明の手腕に注目してください。
第2部「ビリーの挑戦・伝説のSSTプロジェクトに挑む」は、これまでに2冊の著作(『暗黙知の共有化が売る力を伸ばす。日本ロシュのSSTプロジェクト』『同行指導の現場・日本ロシュのSSTプロジェクト』(ともにプレジデント社)で紹介させていただいています。いずれも絶版ですので、あえて別の形式で第2部に組み入れました。。
これまでのマネジメントは、「命じる」「提出させる」の世界でした。漆原清明はそれを、「考えさせる」「聞き取る」のマネジメントに改めました。多くの企業はナレッジマネジメントと称して、システムに投資をしてきました。ところが、そのシステムが活用されていません。システムを活用する側に、フォーカスを当てていなかったのですから、当然の帰結ともいえましょう。
ぎこちないやりとりは、次第に弾む会話に変わります。バラバラだったジクソーパズルのピースが、少しずつ形を整えはじめます。覇気のないチームが一つにまとまってゆく過程を、臨場感のある会話で伝えたつもりでいます。(山本藤光)