山本藤光の文庫で読む500+α

著書「仕事と日常を磨く人間力マネジメント」の読書ナビ

乱知180622:ハンパない

2018-06-22 | 乱知タイム
乱知180622:ハンパない
「大迫ハンバない」が全国へ飛び火しているようです。この言葉は辞書にも載っている「半端ではない」という意味です。若者の間では以前から使われていました。これは大迫が高校生のときに、相手チームがいった言葉です。その映像まで話題になっており、ユーチューブで確認できます。スポーツマンらしい初々しい素敵な映像でした。
山本藤光2018.06.22

ビリーの挑戦2-105cut:CP社説明会後の懇親会

2018-06-22 | ビリーの挑戦第2部・伝説のSSTプロジェクトに挑む
ビリーの挑戦2-105cut:CP社説明会後の懇親会
――Scene16:それぞれの新たな道
影野小枝 CPキャンバスが終りました。懇親会が始まりました。
漆原 活発なご意見を賜り、ありがとうございます。只今から懇親会を始め差せていただきます。乾杯のご発声を、K製薬東日本営業部長の新谷さまにお願いしたいと思います。
新谷 私はR製薬時代に、漆原代表とは同期でした。SSTプロジェクトは私が営業部長時代に導入されたものです。いわばその威力を実感した者ですが、本日CP社さんの説明をうかがい、MRのためにも、営業リーダーのレベルを早急に上げなければならない、と痛感させられました。私の場合は身内みたいなものですので、CPプロジェクトの導入は社内的に物議をかもしそうです。どうかみなさまの会社で、前向きに導入をお考えいただくようお願いして、乾杯をさせていただきます。CP社の新しい船出と、ご出席のみなさまのますますのご発展を祈念して、僭越ながら乾杯の音頭を取らせていただきます。カンパイ!
影野小枝 参加いただいた方々のお話に、耳を澄ませてみます。
A社 丸1日の研修を6回は物理的に難しいな。
B社 ただしそのくらい時間をかけなければ、営業リーダーは良質な暗黙知を身につけられない。
C社 値段が高いのに驚いてしまった。
片岡 研修とくくるとそうでしょうが、これは御社とのプロジェクトです。コンサル会社を入れたら、うちの10倍もの費用になってしまいます。
A社 最初に全MRと営業リーダーから、「意識・行動のアンケート」を取るわけですね。上司とMRとには裏腹な質問があるので、ギャップが生じるというのには興味があります。
B社 上司はちゃんと会議を運営している、と思っている。ところがMRは、会議の価値を認めていない。そんな現実が、個別に把握できるのは、いい方法だと思う。
C社 とりあえず「意識・行動アンケート」だけは採用したいと思いました。A社さんやB社さんが導入してくれれば、当社との比較もできるわけですよね。
片岡 もしもお互いにオーケーなら、双方の比較は可能です。おそらくカルチャーの違いが、くっきりと出るでしょうね。
B社 優秀なチームは上司とMRの意識・行動ギャップは小さい。おそらくうちも、同じ結果となると思います。
A社 ギャップがどこにあるか明確になるのは、営業リーダーにとって大切なことだね。

質を測る050:月間行動計画書で訪問のかたよりを確認する

2018-06-22 | 営業の「質を測るものさし」あります
質を測る050:月間行動計画書で訪問のかたよりを確認する
――第4章:営業担当者
3枚目の模造紙の説明をします。営業担当者に持参してきてもらった「月間行動計画書」にある顧客名を、水色のポストイットに転記してもらいます。月に3回以上訪問する先をAへ、2回をBへ、1回をCへ貼ってもらいます。壁に貼られた模造紙は、つぎのように並んでいます。

左:ポテンシャルの高い顧客のABC(黄色のポストイット)
中:自社品の購入額の大きいABC(緑色のポストイット)
右:訪問頻度(ひんど)の高いABC(水色のポストイット)

 営業担当者の業績を左右する最大の要因は「ターゲティング」にあります。3色のポストイットに共通して名前がある顧客に関しては、ターゲティングは合格とみなしてかまいません。営業担当者と語り合う順序を説明します。

■黄色(左)ポテンシャル
A あ い え
B う
C お
欄外 か
■緑色(中)自社品売上
A お
B あ
C う
欄外 い え か
■赤色(右)訪問ひん度
A か お
B あ
C い
欄外 う え


上表は壁に貼られた模造紙3枚です。ABCは高い順に並べたランクで、平仮名は顧客名を意味しています。

顧客あ:すべてにポストイットがありますのでターゲティングは合格です。
顧客い:ポテンシャル(左)は高いにもかかわらず、自社品売上(中)はランク外にあります。当然最優先のターゲティング先になるはずです。ところが訪問頻度(右)もランク外にあります。この先は理由を明確にしなければなりません。
顧客う:ポテンシャルB、自社品売上Cですが、訪問頻度はランク外となっています。手抜きをしていて大丈夫なのか、あるいは自社品売上CをBにランクアップさせる意思はないのかを問わなければなりません、
顧客え:ポテンシャルA、売上ランク外、訪問頻度ランク外です。これはポテンシャルの大きい先を死蔵させている典型例です。放棄したままにするのか、挑戦させるのか、話し合いの大切なポイントです。
顧客お:3つに名前があります。合格ですが、ポテンシャルがCですので、訪問頻度Aを下げられないかを話し合います。もし下げられるのなら、その分をどこに転換すべきかをきめさせます。
顧客か:ポテンシャルと自社品売上はランク外です。しかし訪問頻度はAとなっています。何を求めて高頻度で訪問をしているかを問いかけます。こうした顧客は驚くほど多いのが現状です。

 営業担当者には最初に50枚の顧客名を、黄色ポストイットに記入してもらっています。貼られているのは30枚ですから、20枚が残っているはずです。この20枚が、自社品売上(中)にも訪問ひん度(右)にもないケースがあります。ここは完全に手つかずになっている先です。ポテンシャルも自社品売上もDランク(ランク外)で訪問頻度もDランクなら、切り捨て先として合意しておかなければなりません。この20枚に注意してください。訪問頻度ABCのなかに、意外に多くの名を発見することになります。これらの先は、自社品売上のランクアップ(DからCへ)をうながさなければなりません。

新・知だらけ023:心のハンディキャップ

2018-06-22 | 新・知だらけの学習塾
新・知だらけ023:心のハンディキャップ
――第1講義:人生
昔こんな文章を書いています。塾生にプレゼントさせていただきます。

(再掲はじめ)
――駒沢大学付属苫小牧高校が、甲子園でベスト4に進出しました。道産子としては、うれしいかぎりです。日経新聞に監督のコメントがありました。記者の質問はありきたりのものです。
記者「よくぞ、雪国のハンディキャップを乗り越えましたね」
監督「室内練習場も完備しており、そんなハンディはありません」
記者「どうしてここまで勝ち進んだと思いますか」
監督「心のハンディキャップを乗り越えたからです」

心のハンディキャップとは、敗者の意識のことです。勝ち進むことにより、それが少しずつ薄らぎはじめます。心のハンディキャップは、誰にでもあります。失敗するかも、負けるかもなどの思考を、ポジティブなものに変えるには、自信が必要となります。そのためには、戦い続けるしか方法はないのです。
(再掲おわり「藤光日誌」2004.08.19)

塾生にとって大切なのは、勝ち続けて「いま」を誇らしいと感じられることです。そのためには、あまり大きな目標を掲げず、毎日目標をクリアし続ける必要があります。たとえば1日1万歩の散歩目標を掲げるよりも、少し低いハードルから開始します。

心のハンディキャップは、誰にもあります。まずはそこを克服することです。

影野小枝
心のハンディキャップとは言い訳のことかもしれません。うまく行かなかったことを、誰かや何かのせいにする。これが心のハンディキャップの正体なのでしょうね。


のほほん180622:雑学の宝庫

2018-06-22 | のほほんのほんの本
のほほん180622:雑学の宝庫


幸運社編『美しい日本の習慣』(PHP文庫)は目からウロコの連続でした。祭、冠、婚、葬と4つの章立てになっています。特に「婚」と「葬」の章は読んでおくべきだと思います。
山本藤光2018.06.22

妙に知180622:チークダンス

2018-06-22 | 妙に知(明日)の日記
妙に知180622:チークダンス
チークダンス。なんとも甘美な単語です。この言葉はどこから生まれたのでしょうか。頬紅のことをチークといいます。おそらくこのあたりが由来だろうと推察しました。
調べてみました。やはり頬を寄せ合うことが語源でした。
ちなみに私は「知育(ちいく)タンス」というファイルをパソコン内にそなえています。本を読んで感銘した文章を収めるファイルです。
山本藤光2018.06.22

イベントのお願い:めんどうかい099

2018-06-22 | 営業リーダーのための「めんどうかい」
イベントのお願い:めんどうかい099
――第6章:同行への心構え
 キャンペーンや説明会開催などは、同行時に営業リーダーが申し入れます。営業担当者がお願いするよりも、はるかに承諾してもらえる確率が高いのです。上司がきて頭を下げたのだから、熱心な営業担当者の顔を立てて、快諾してあげよう。顧客はそういった心境になります。
 
 実際に私の話を聞いた営業リーダーたちは、それを実行してみました。驚くような確率で、説明会開催などが承諾されています。営業リーダーの声を紹介します。

「医局説明会が、ばんばん取れました。営業担当者はいつも断られていたようですが、上司が依頼すると効果はてきめんですね」(製薬会社)
「営業担当者は製品を売る人。イベントは会社が主催するものなので、上司が話しに行くべきだと痛感しました」(食品会社)

 クロージングが苦手な、営業担当者がいたとしましょう。同行時にじれったくなった上司が、横から口をはさみます。この場面を、顧客はどう見るでしょうか。
――上司が盛んに、宣伝をはじめた。この会社は未熟な営業担当者を、当方の担当者にしているようだ。
 
 つまり、1人前ではない担当者であることを、上司が自ら証明している結果になっています。原則的に、営業リーダーが顧客に向かってお願いするのは、製品以外と心得てもらいたいと思います。
 営業リーダーの基本は、クロージングがきちんとできる営業担当者を育てることです。見るに見かねて、営業担当者を差し置いてはいけません。

町おこし164:留美の去就

2018-06-22 | 小説「町おこしの賦」
町おこし164:留美の去就
――『町おこしの賦』第6部:雪が溶けたら02
 長い研修から解放された恭二を、浅川留美は熱い抱擁で迎えた。二人は札幌の北大近くのマンションで、六年前から同居している。留美は二年前に、北大文学部を卒業した。現在は札幌本社の、食品会社に勤務している。
「福岡支店に、配属が決まった」
「札幌はダメだったの? 恭二、福岡に行っちゃうの?」
「仕方がない。会社の命令なんだから」
「私、イヤ。別れるのはつらい」
 留美の瞳から、涙がこぼれた。恭二は留美をきつく抱きしめて、耳元でささやく。
「休みには帰ってくるし、電話だってできる」
 留美に抵抗されることは、予測していた。しかし恭二には、なす術がない。
「私も行こうかな」
 くぐもった声が聞こえた。
「ダメだよ。留美はせっかく、いい会社に入ったんだから」
「恭二がいない生活なんて、考えられない。だいいち研修中の半年だって、寂しくて、ずっと泣いていたんだから」

 留美とは、予備校時代に知り合った。二人で北大を目指し、合格した。それ以来ずっと、一つ屋根の下で暮らしている。大学時代はそれぞれアルバイトをしながら、少しずつ家財を整えていった。恭二は留美の背中に手を回し、食卓へと移動した。すでに寿司折りが並べられており、恭二の好物のキンキの煮ものもあった。
「とにかく乾杯だよ、留美。長い研修から、やっと開放されたんだから、明るくお祝いしなくちゃ」
 留美は冷蔵庫から、缶ビールを運んできた。栓を開け、二人は勢いよく、缶を合わせた。一緒に暮らしはじめたときは、冷蔵庫もテレビもない部屋だった。がらんとした部屋にあったのは、こぼれるような笑顔の留美だけだった。

「MRって、具体的に何をするの?」
「お医者さんに、薬の宣伝をするのさ」
「恭二は嘘がつけないし、やさし過ぎるから営業は向いていないと思っていた」
「薬の営業は、絶対に嘘をついてはいけないの。だからめちゃ、向いているんだよ」
「でもやがては、瀬口薬局を継ぐことになるんでしょう。おうちの方は大丈夫なの?」
「まあ、親父は元気だし、一生を標茶で過ごす気はないね」

 答えながら恭二は、留美が意図的に核心から離れてくれたのを感じた。明日になったら留美は、どんな結論を出すのだろうか。来週には福岡支店に初出勤し、担当先の内示を受ける。それから、住まいを探さなければならない。