奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その817)

2018-11-19 08:15:00 | 奈良・不比等
北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
カフェ談義で知人の最近の愛読書が作家の”佐伯泰英(さえきやすひで1942生れ)”だと言うのを聞いた。佐伯泰英氏は日大藝術学部写真学科卒で、小説家、写真家である。当初、スペインに渡ってスペインを舞台とした小説を書いていたが、売れずに時代小説に転身(1999~)してより、売れっ子作家となったようだ。丁度、時代小説の大家・藤沢周平(1927~1997)が他界した頃であり、すっぽりと空きの出来たスペースに滑り込んで納まったかのようである。小説の出来はどうでも良かったのかも知れない、剣豪小説の担い手が居なくなった穴を旨い具合に塞いだと言えば語弊があるだろうが、多分そうだろうと思った。----
60歳手前の57歳になってからの時代小説への転身だから筆力はあったのだろうけれど、運が良かったとしか言えない。女性の時代小説家は増えているが、池波正太郎(1923~1990)とは異なり格調高い作風の男性作家は藤沢周平以外に居なかったのが幸いしたのだろう。図書館の新刊コーナーにも佐伯泰英のシリーズ本が並んでいて、日本人は幅広く多くの作家の作品を読む人が少ないのかなとも思った。
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