ヨーロッパの研究者と付き合っていてつくづく感じるのは彼らの国際感覚だ。研究テーマを思いつくと直ぐに国際的なプロジェクトとして立案し、国をまたいだ研究者仲間に働きかける。一国では研究費を賄うのが難しいと言う背景があるのかもしれない。あるいは、国々が近い距離で向き合っているというヨーロッパの地理的状況が、よしあしにつけて他国を意識する習慣を身につけさせているのかもしれない。旧くはラテン語圏の国々だから、language barrierも高くないのであろう。先日もフランスの友人が、日本の研究者とエアバス社の研究者との協同研究を立ち上げる可能性を探りに日本を訪れた。また、最近のアメリカ電気電子学会の雑誌によると、ヨーロッパ9カ国が、連携して、風力、太陽光、潮汐などの発電を組み合わせて電力を供給しあうことに合意したという。
さらに注意したいのは、国際的な場での標準規格の重要性をよく知っていて、規格を制定する際に指導的立場を取るという意識が強い点だ。
わが身を振り返えれば、やはり彼らほどの国際感覚を持ち合わせていなかったというほかない。企業の場合、confidentialな問題があるから簡単ではないが、大学や公共的研究機関の研究者間では近くのアジア諸国と連携して研究し合うという発想が普通のことのようにあってもよいのではなかろうか。もっとも、私が知らないだけで、最近はかなり進んでいるのかもしれない。国際会議に参加する日本の研究者も大分増えたようだ。研究発表もよいが、国際的な枠組みを定める場で日本も積極的に発言し、寄与するのも大切だ。
お国柄か、アメリカの連中は比較的唯我独尊で、どんどん先に行き、このような国際協同の気風は少ないと思う。(AO)
さらに注意したいのは、国際的な場での標準規格の重要性をよく知っていて、規格を制定する際に指導的立場を取るという意識が強い点だ。
わが身を振り返えれば、やはり彼らほどの国際感覚を持ち合わせていなかったというほかない。企業の場合、confidentialな問題があるから簡単ではないが、大学や公共的研究機関の研究者間では近くのアジア諸国と連携して研究し合うという発想が普通のことのようにあってもよいのではなかろうか。もっとも、私が知らないだけで、最近はかなり進んでいるのかもしれない。国際会議に参加する日本の研究者も大分増えたようだ。研究発表もよいが、国際的な枠組みを定める場で日本も積極的に発言し、寄与するのも大切だ。
お国柄か、アメリカの連中は比較的唯我独尊で、どんどん先に行き、このような国際協同の気風は少ないと思う。(AO)
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