炉端での話題

折々に反応し揺れる思いを語りたい

バッド デザイン

2008-04-01 12:45:10 | Weblog
 ちょっとした思い付きとか、単にかっこよいというだけで、実際に使用すると不便極まりないグッズが結構多い。このような、バッド デザイン賞に値するものをいくつか挙げてみよう。
①円筒の直径が小さく、丈が長い、すなわち見た目にはスリムなガラス(別にガラスでなくてもよいが、手元のものがガラスだ)のコップ。中の水を飲むときは別に問題ないが、口元で傾けたコップを元に戻すとき、コップの下のほう(底のほう)に戻る水が反動で、必ずといってよいくらい、コップの外に跳ね出る。水をこぼさないようにするにはよほど意識して、そろりそろりとコップを戻さないといけない。普通に使っているときはそのような注意はすぐ忘れるので、水を飲むたびに腹が立つ。
②最近はこの傾向が減ったように見えるが、自動車のドア(特に運転席側)の後ろの縁を垂直にではなく、ドアの外から見て、右下部より左上部が車の後ろくるように傾斜をつけている。かっこよさを売りにする車ほどこの傾斜が大きい。車を降りて外に立つとき、ドアの後縁の真ん中辺りから下のほうを見ることが多い。まず真上は見ない。そこで、ドアを閉めるとき、体はドアをかわすと思っていても、ドアの後縁の上部先端が体のほうに出張っていて、それが顔の辺りを擦りそうになる。あわてて体をそむけるハメになる。これはとても危険なデザインだ。前にも触れたが、窓の側面につけるサイドミラーも危険なデザインだ。
③歯が短く、布地に深く隠れそうにつけられているジッパー。咬み合わせ金具(ノブ?)を持ち上げるとき、かぶさるように覆っている布地をくい込んでしまう。この布地を外すのが一苦労で、かなり力任せにしないとうまくいかない。布地を外すのにいらいらさせられた経験はありませんか。さらに、ジッパーの下端をはめ込んで咬み合わせ金具を持ち上げる訳だが、下端の金具の深さが十分でなく、よほど注意しないと確実にジッパーが咬み合わないことがある。咬み合わせ金具を上げてジッパーを閉じたと思っていると、下のほうから外れてくるのだ。これを元に戻すのも並大抵ではない。全くワーストデザインだ。
④肌合いというか、風合いというか、編み方に手を加えた布地で作られた始末の悪いシャツとかパジャマがある。シャツの場合、重ね着をする下着とかセーターとの間のすべりが悪く、着たり脱いだりするとき窮屈な思いをする。パジャマの場合、寝返りを打つと体に巻きついてきて、息苦しくなる。単純な思いつきの落し穴だ。
 ついでながら、着心地よさそうなパジャマを買ってきたらズボンの前に窓が開いていない。夜中に小用を足すとは思っていないのだろうか。

 デザイナーはもっと注意深く仕事をしてもらいたいものだ。デザインしたものを少なくとも自分で使ってみればバッド デザインにすぐ気がつくはずだ。ひょっとすると、バッド デザインであることは承知で、思いつきだけで売ってしまおうとしている確信犯か?(青)

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