炉端での話題

折々に反応し揺れる思いを語りたい

現実的対応

2016-11-22 13:11:34 | Weblog
 大統領候補が選挙前、根拠もなく大衆受けする勝手なことを言っておいて選挙に当選したら乱暴な前言を打ち消すように言い換えたことを、メディヤや政治評論家が「現実的な対応だ」などと、当たり前のような顔をして言う。
 しかし、これは大衆に対する嘘つきだ。メディヤの映像にも音声にもはっきり残っているのだ。嘘を言って大衆を扇動し、あとは、適当に誤魔化すということが許されるのであろうか。嘘に扇動されて一票を投じた大衆は、踊らされた愚民ということになるのだろうか。普通の社会人なら信用を失って相手にされなくなる。政治家や政治通と言っているような人々の感覚が狂っているのだろう。
 一番心配なのは、日本の政治家もどこかの次期大統領のまねをしそうなこだ。いや、既に常套手段としているのを当然と開き直るだろう。
 現実的(といってもその内容が問題だ)な対応は歓迎されるべきだろうが、事前に無責任で過激な扇動をしておいて、後に、態度を変えるというような二枚舌とそれを許容する政治風土を、私たちは許してはならない。(AO)