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花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

”冬の宝石” シリーズ(12)

2021-11-15 | 植物 花

”冬の宝石シリーズ” (11)

2021-11-13 | 植物 花

最初は、「ホルト」の果実です、暗緑色で楕円形の実は、宛ら、ペンダントの様です。

”宝石” は、エメラルドに見立てましたが ・ ・ ・ 。

「ホルト」の実

「ホルト」とは、ポルトガルの意味で、ポルトガルで採れるオリーブ油を<ホルト油>と称していたのが

間違って、此の木から採れるとしたのが始りとか、確かに「オリ-ブ」の実と似てはいます。

常緑高木ですが、緑色の葉の中には、紅葉した葉が、必ず何枚かは着いています、「ヤマモモ」の葉にも似ています。

夏にフサフサが付いた面白い形の白い花を咲かせます。

ホルトノコ科、ホルトノキ属、常緑高木、東アジア、日本に分布

学名   Elaeocarpus sylvestris var.ellipticus、別名 「モガシ」

学名の   Elaeocarpus  は、ギリシャ語で  elaia (オリーブ)carpus (果実)が語源とか

下図は、「ホルトノキ」の花です、ユニークな形の花ですので、我々は、「クラゲ」海月と称しています。

白い釣鐘型で、花弁の先端が、糸状に分離しているので、海月の触手の様です。

「オリーブ」の実は、下図の様な形ですね、確かに似ています、間違えることも頷けます。


次の ”エメラルド” 色は、完熟する前の「ユズリハ」の実です。

 

        「ユズリハ」(譲葉)の実

黒褐色に熟す前のエメラルド色の実です。

「ユズリハ」は、5月頃に雌雄別株の小さな花を多数咲かせます。

若葉が出揃う迄、古い葉は落葉を待ちます。

若葉が出揃った後に一斉に落葉しますが、常緑樹なのです。

古い葉と新しい葉の世代交代が一斉に行われるわけです。

「譲葉」の名前は、この様に ”世代を譲る” 意味からとのことです。

ユズリハ科、ユズリハ属、常緑高木

学名   Daphniphyllum macropodum

別名「オヤコグサ」、「アオバノキ」等々

 

 

 

過去の記事に「マートル」の青い実が、載ってますので添付してました、此の実では、宝石に見立てるのは無理ですか

冬、青い実

亀吉が冬眠中なので、窓の外の雀の様子を載せてみました。小雀が、親鳥から餌を貰い、食べています。更に、欲しいと、お強請りしています。親鳥が、餌を探して戻ってき......

”冬の宝石” シリーズ(10)

2021-11-12 | 植物 花

今日の ”宝石” は、「アロニア」、「カクレミノ」、「シャリンバイ」の果実です、宝石は、<黒真珠>です。

 

<「アロニア」>

先日の記事には、赤い実を着ける「アロニア・アルブティフォリア」 Aronia arbtifolia  を挙げましたので

*前回の  "冬の宝石"(9)を参考にして下さい*

今回は、<黒真珠>に因んで漆黒の実を稔らせる「アロニア・メラノカルパ」 A. melanocarpa

「アロニア・プルニフォリア」 A .prunifolia  の実を載せてみました、黒光りする ”冬の宝石” です。

 「アロニア」の種類によって、熟した時の色が違います。

「アロニア・アルブティフォリア」 Aronia arbutifolia  は、赤色でしたが

「アロニア・メラノカルバ」 Aronia melanocarpa  は、黒色です。

亦、両者の交雑種は、「アロニア・プルニフォリア」 Aronia prunifolia  は、暗紫色です。

バラ科、アロニア属、北アメリカ原産、落葉低木、英名  Chokeberry


下図は、赤く熟す「アロニア・アルブティフォリア」 Aronia arbutifolia(左)と

黒く熟す「アロニア・プルニフォリア」 Aronia  melanocarpa(右)

下図は、上の2者の交配種で、暗紫色の「アロニア・プルニフォリアAronia prunifolia  です。

 

次は、「カクレミニ」(隠蓑)の熟した黒い果実です。

<「カクレミノ」の実>

今頃に熟す黒い実には、「カクレミノ」の実も有ります。

実の先端に、花柱が残るので、尖がり帽子の様な紡錘形になり、面白い形です。

花は、初夏から夏に懸けて、枝先に散形花序を出して、5弁の緑白色の花を咲かせます。

葉の形も変化するので、種々の形の葉を同時に視ることができて、愉しめます。

亦、葉は、成長すると、切込みが無くなるのも特徴です。

若木の頃の葉のは、三裂して昔の雨具の<蓑>に似ているで、此の名前が付いた由

<隠>は、此の蓑を被ると、天狗が、隠れることができると言う昔話からとか

葉が成長するに随って、切込みが無くなります、肉厚の艶やかな葉が、紅葉するのも楽しめます。

ウコギ科、カクレミノ属、常緑高木、日本、台湾、朝鮮半島に分布、学名    Dendropanax trifidus

別名 「カラミツデ」、「テングノウチワ」、「ミツデ」、「ミツナガシワ」


三裂した葉が、昔の雨具の蓑の形に似ているから<蓑>の名前が着いた由

 

 <「シャリンバイ」(車輪梅)>

「車輪梅」の名前もユニークですが、由来は、車輪状に着く葉が車輪のスポークに似ていて

花が、「梅」の花に似てる故の命名とか

初夏の頃、円錐花序に、五弁の白、亦は、淡いピンク色の花を咲かせます。

実は、緑色から紫色に、熟すと黒色と変化します。

バラ科、シャリンバイ属、常緑低木、日本、中国、朝鮮半島原産、学名     Rhaphioleps umbellata

別名 「タチシャリンバイ」、「ハマモッコク」




 下図の様に、葉が、車輪の形に着きます、花が「梅」の花に似ているので「車輪梅」の名前が、付いた由


”冬の宝石” シリーズ(9)

2021-11-10 | 植物 花

今回の ”宝石シリーズ” には、「サンシュユ」(山茱萸)の赤い実を載せてみました、 ”宝石” ルビーです。

花は、”春告げ花”  の一つで、早春、葉に先立って集散花序をだして

鮮やかな黄色の小さな花を枝一面に咲かせます、4弁花で4本に雌蘂が目立ちます。

花序全体が、黄金色に輝きます、別名「ハルコガネ」(春黄金)の名前は、此の姿を著わしたとのこと

九州宮崎の民謡<稗搗節>に謳われている<サンシュユ>は、「サンショウ」(山椒)のことで

この地方では、「山椒」を「サンシュユ」と呼ぶとのことでした。

 

赤い実は、艶やかで美味しそうですが、不味くて、生食には、不向きです、果実酒や生薬として利用されています。

亦、”ヨーグルトの木” と称されて、実際、ヨーグルトを作るそうです。

ブルガリアには、「ヨーグルトの木」が、在り、此の木に近い「サンシュユ」の木の枝でも作れるそうです。

暖めた牛乳に「サンシュユ」の木の枝を入れて保温、一晩置くとヨーグルトが出来るとのことです。

確かに、ネット上には、沢山の作り方が、載っています。

ミズキ科、サンシュユ属、落葉小高木、中国、朝鮮半島原産、学名   Cornus officinalis 

別名「ハルコガネ」春黄金 ・ ・ ・ 春に花が、黄金色に輝くからとか

他に「アキサンゴ」秋珊瑚 ・ ・ ・ 秋に赤い珊瑚の様な実を着けるからとか


他をの画像は、下に載せてみました。

花は、”春告げ花” の一つで、葉が出る前、2月~3月の頃に、散形花序に、多数の黄色い小花を咲かせます。

樹木全体が、黄金色に輝きます、別名「ハルコガネバナ」(春黄金花)の名前の由来です。



 

 次の ”宝石” は、「アロニア」の赤い実です、「アロニア」の種類によって、熟した時の色が違いますが

今日は、赤い実に熟す「アロニア・アルブティフォリア」 Aronia arbutifolia   を挙げてみました。

他に、黒色に熟す「アロニア・メラノカルバ」 Aronia melanocarpa  や

両者の交雑種の「アロニア・プルニフォリア」 Aronia prunifolia  は、暗紫色です。

初夏の頃、「梨」の花に似た白い花を散房花序に咲かせます。

特に、「アロニア・アルブティフォリア」は、日本の「カマツカ」(鎌柄)に似てるので

「セイヨウカマツカ」(西洋鎌柄)、「オータムベリー」等の別名が付いています。

ポリフェノールが、「ブルーベリー」より多く含んでいるとかで、サプリメントとして、最近、人気が有ります。

バラ科、アロニア属、来たアメリカ原産、落葉低木、英名    Chokeberry



”冬の宝石” シリーズ(8)

2021-11-08 | 植物 花