最初は、「ホルト」の果実です、暗緑色で楕円形の実は、宛ら、ペンダントの様です。
”宝石” は、エメラルドに見立てましたが ・ ・ ・ 。
「ホルト」の実
「ホルト」とは、ポルトガルの意味で、ポルトガルで採れるオリーブ油を<ホルト油>と称していたのが
間違って、此の木から採れるとしたのが始りとか、確かに「オリ-ブ」の実と似てはいます。
常緑高木ですが、緑色の葉の中には、紅葉した葉が、必ず何枚かは着いています、「ヤマモモ」の葉にも似ています。
夏にフサフサが付いた面白い形の白い花を咲かせます。
ホルトノコ科、ホルトノキ属、常緑高木、東アジア、日本に分布
学名 Elaeocarpus sylvestris var.ellipticus、別名 「モガシ」
学名の Elaeocarpus は、ギリシャ語で elaia (オリーブ)+carpus (果実)が語源とか
下図は、「ホルトノキ」の花です、ユニークな形の花ですので、我々は、「クラゲ」海月と称しています。
白い釣鐘型で、花弁の先端が、糸状に分離しているので、海月の触手の様です。
「オリーブ」の実は、下図の様な形ですね、確かに似ています、間違えることも頷けます。
次の ”エメラルド” 色は、完熟する前の「ユズリハ」の実です。
「ユズリハ」(譲葉)の実
黒褐色に熟す前のエメラルド色の実です。
「ユズリハ」は、5月頃に雌雄別株の小さな花を多数咲かせます。
若葉が出揃う迄、古い葉は落葉を待ちます。
若葉が出揃った後に一斉に落葉しますが、常緑樹なのです。
古い葉と新しい葉の世代交代が一斉に行われるわけです。
「譲葉」の名前は、この様に ”世代を譲る” 意味からとのことです。
ユズリハ科、ユズリハ属、常緑高木
学名 Daphniphyllum macropodum
別名「オヤコグサ」、「アオバノキ」等々
過去の記事に「マートル」の青い実が、載ってますので添付してました、此の実では、宝石に見立てるのは無理ですか
冬、青い実![]()
亀吉が冬眠中なので、窓の外の雀の様子を載せてみました。小雀が、親鳥から餌を貰い、食べています。更に、欲しいと、お強請りしています。親鳥が、餌を探して戻ってき......
今日の ”宝石” は、「アロニア」、「カクレミノ」、「シャリンバイ」の果実です、宝石は、<黒真珠>です。
<「アロニア」>
先日の記事には、赤い実を着ける「アロニア・アルブティフォリア」 Aronia arbtifolia を挙げましたので
*前回の "冬の宝石"(9)を参考にして下さい*
今回は、<黒真珠>に因んで漆黒の実を稔らせる「アロニア・メラノカルパ」 A. melanocarpa
「アロニア・プルニフォリア」 A .prunifolia の実を載せてみました、黒光りする ”冬の宝石” です。
「アロニア」の種類によって、熟した時の色が違います。
「アロニア・アルブティフォリア」 Aronia arbutifolia は、赤色でしたが
「アロニア・メラノカルバ」 Aronia melanocarpa は、黒色です。
亦、両者の交雑種は、「アロニア・プルニフォリア」 Aronia prunifolia は、暗紫色です。
バラ科、アロニア属、北アメリカ原産、落葉低木、英名 Chokeberry
下図は、赤く熟す「アロニア・アルブティフォリア」 Aronia arbutifolia(左)と
黒く熟す「アロニア・プルニフォリア」 Aronia melanocarpa(右)
下図は、上の2者の交配種で、暗紫色の「アロニア・プルニフォリア」Aronia prunifolia です。
次は、「カクレミニ」(隠蓑)の熟した黒い果実です。
<「カクレミノ」の実>
今頃に熟す黒い実には、「カクレミノ」の実も有ります。
実の先端に、花柱が残るので、尖がり帽子の様な紡錘形になり、面白い形です。
花は、初夏から夏に懸けて、枝先に散形花序を出して、5弁の緑白色の花を咲かせます。
葉の形も変化するので、種々の形の葉を同時に視ることができて、愉しめます。
亦、葉は、成長すると、切込みが無くなるのも特徴です。
若木の頃の葉のは、三裂して昔の雨具の<蓑>に似ているで、此の名前が付いた由
<隠>は、此の蓑を被ると、天狗が、隠れることができると言う昔話からとか
葉が成長するに随って、切込みが無くなります、肉厚の艶やかな葉が、紅葉するのも楽しめます。
ウコギ科、カクレミノ属、常緑高木、日本、台湾、朝鮮半島に分布、学名 Dendropanax trifidus
別名 「カラミツデ」、「テングノウチワ」、「ミツデ」、「ミツナガシワ」
三裂した葉が、昔の雨具の蓑の形に似ているから<蓑>の名前が着いた由
<「シャリンバイ」(車輪梅)>
「車輪梅」の名前もユニークですが、由来は、車輪状に着く葉が車輪のスポークに似ていて
花が、「梅」の花に似てる故の命名とか
初夏の頃、円錐花序に、五弁の白、亦は、淡いピンク色の花を咲かせます。
実は、緑色から紫色に、熟すと黒色と変化します。
バラ科、シャリンバイ属、常緑低木、日本、中国、朝鮮半島原産、学名 Rhaphioleps umbellata
別名 「タチシャリンバイ」、「ハマモッコク」
下図の様に、葉が、車輪の形に着きます、花が「梅」の花に似ているので「車輪梅」の名前が、付いた由
今回の ”宝石シリーズ” には、「サンシュユ」(山茱萸)の赤い実を載せてみました、 ”宝石” ルビーです。
花は、”春告げ花” の一つで、早春、葉に先立って集散花序をだして
鮮やかな黄色の小さな花を枝一面に咲かせます、4弁花で4本に雌蘂が目立ちます。
花序全体が、黄金色に輝きます、別名「ハルコガネ」(春黄金)の名前は、此の姿を著わしたとのこと
九州宮崎の民謡<稗搗節>に謳われている<サンシュユ>は、「サンショウ」(山椒)のことで
この地方では、「山椒」を「サンシュユ」と呼ぶとのことでした。
赤い実は、艶やかで美味しそうですが、不味くて、生食には、不向きです、果実酒や生薬として利用されています。
亦、”ヨーグルトの木” と称されて、実際、ヨーグルトを作るそうです。
ブルガリアには、「ヨーグルトの木」が、在り、此の木に近い「サンシュユ」の木の枝でも作れるそうです。
暖めた牛乳に「サンシュユ」の木の枝を入れて保温、一晩置くとヨーグルトが出来るとのことです。
確かに、ネット上には、沢山の作り方が、載っています。
ミズキ科、サンシュユ属、落葉小高木、中国、朝鮮半島原産、学名 Cornus officinalis
別名「ハルコガネ」春黄金 ・ ・ ・ 春に花が、黄金色に輝くからとか
他に「アキサンゴ」秋珊瑚 ・ ・ ・ 秋に赤い珊瑚の様な実を着けるからとか
他をの画像は、下に載せてみました。
花は、”春告げ花” の一つで、葉が出る前、2月~3月の頃に、散形花序に、多数の黄色い小花を咲かせます。
樹木全体が、黄金色に輝きます、別名「ハルコガネバナ」(春黄金花)の名前の由来です。
次の ”宝石” は、「アロニア」の赤い実です、「アロニア」の種類によって、熟した時の色が違いますが
今日は、赤い実に熟す「アロニア・アルブティフォリア」 Aronia arbutifolia を挙げてみました。
他に、黒色に熟す「アロニア・メラノカルバ」 Aronia melanocarpa や
両者の交雑種の「アロニア・プルニフォリア」 Aronia prunifolia は、暗紫色です。
初夏の頃、「梨」の花に似た白い花を散房花序に咲かせます。
特に、「アロニア・アルブティフォリア」は、日本の「カマツカ」(鎌柄)に似てるので
「セイヨウカマツカ」(西洋鎌柄)、「オータムベリー」等の別名が付いています。
ポリフェノールが、「ブルーベリー」より多く含んでいるとかで、サプリメントとして、最近、人気が有ります。
バラ科、アロニア属、来たアメリカ原産、落葉低木、英名 Chokeberry