花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

「ブッドレア」が盛りです。

2021-08-10 | 植物 花

ゴマノハグサ科の花「ブッドレア」が咲いています。

<「ブットレア」Buddleja × hybrida >

小さな花が、多数密生して長い円錐形の花穂ができます、甘い香りがします。

仲間は、アジア、南北アメリカ、南アフリカに100種位有るとか

日本に自生する「フジウツギ」(藤空木)Buddleja japonica も仲間のひとつです。

一般には、ダヴィディー種の「ブットレア」が、主に栽育されています。

花色は、藤色が主ですが、他に白、紫、斑入りと多数の園芸種が有ります。

他に、南米原産で黄色い花を球状に咲かせるグロボーサ種 B.globosa 等多彩です。

尚、「ブットレア」の名前は、イギリスの植物学者<バドル>Buddle の名前からとのこと

ゴマノハグサ科、フジウツギ属、中国原産、耐寒性落葉低木、学名 Buddleja davidii、英名 Butterfly Bush

別名「フサフジウツギ」(房藤空木)、「バタフライブッシュ」

英名の「バタフライブシュ」は、花が、蝶に似ているからではなく、蝶が、此の花の蜜が好きだからとか

蝶が群がっている光景は、確かに目にします。




「バタフライブッシュ」の名前の由来は、蝶が此の花の蜜を好むからとか

蝶が、よく蜜を吸っている光景を目にします。

下図は、 黄色い小花を球状に密生させる「ブットレア・グロボーサ」B.globosa 、英名 Orange ball tree です。



白さが眩しい「サギソウ」と「フウラン」

2021-08-05 | 植物 花

今回は、夏のラン科の花「フウラン(風蘭)」と「サギソウ(鷺草)」の花です。

以前の記事に「フウラン」と「フウチソウ」を載せたので、今回は、「サギソウ」の追加です。

         <「フウラン」(風蘭)>

日本が原産の<養生種>の「蘭」です、よい香りで人気が有ります。

他には、中国、朝鮮半島にも自生している様です。

野生種は、絶滅危惧種に指定されているとか、貴重な「蘭」です。

<養生種>とは、樹木や枝に根で張り付く種類の「蘭」のことです。

空中に根が、露出していることもあります。

「フウキラン(富貴蘭)」の名前で江戸時代から多く栽育したとか

今では、多くの園芸種が作出していて、100種以上が見られる由

肉厚で堅い葉の付け根から花茎を伸ばして、白い花を咲かせます。

五弁の倒卵形の花弁が反り返り、唇形の花弁が前に突出ます。

亦、長い管の<距(きょ)>が、後ろの方に伸びて面白い形の花二なります。

花が、同じ方向に向いて咲くのも面白い物です。

ラン科、フウラン属、半耐寒性多年草、学名   Neofinetia falcata=Vanda falcata、別名「フウキラン」(富貴蘭)



 

       <「フウチソウ」(風知草)>

僅かな風に揺れる風情が、昔から親しまれた様です。

数枚の長さ15CM位の細長い葉が、多数の茎に着き垂れ下がります。

付け根の所で、葉が、ねじ曲り裏が表になり、表が裏になるので

濃い緑色で光沢が在る裏が、表になって輝きます、葉の表は白色で

すが、裏側になっているので、裏葉の緑色のみが目に付きます。

秋には、小さな小さな穂が出ます。

イネ科、ウラハグサ属、多年草、日本固有種

学名   Hakonechloa macra、別名「ウラハグサ」(裏葉草)

、<Hakone>は、<箱根>で、箱根地方に多く自生していたからとか

<Chloa>は、ギリシャ語で<草>の意味とのこと

亦、<Macra>は、<長い>意味で、”箱根の長い葉” の意味になる由。

 

ーーー 以上、過去の載せた記事を少し添削したものです。 ーーー

今日は、過去に載せた「フウラン」に加えて「サギソウ」の追加です。

<「サギソウ」鷺草>

地元から5~6枚の細長い葉を出して、中心から茎を伸ばした先端に5輪ほどの白い花を咲かせます。

3つに裂けた花弁の先端には、多数の深い切れ目が在り、其の形が、白鷺を思い起させるので、「鷺草」の名前になった由

花から黄緑色の筒状のものが下垂してますが、花弁の一部が、突き出たものとか

此処に蜜が在るので、昆虫が集まり、花粉を撒き散らす絶好の仕組みとのことです。

ラン科、ミズトンボ(ハベナリア)属、耐寒性球根、日本、朝鮮半島に分布

学名   Pecteilis radiata=Habenaria radiata



白鷺が、飛んでいる様に見えたでしょうか

<過去の記事の再掲載です>

夏、ピンク色


ピンク色が、眩しい「アサヒカズラ」(朝日葛)の花です。名前の由来が、”朝日を連想させる” からとか、然も有ろうかと思います。花弁の様に見えるのは、萼が、ピンクに色着いた......

「マンデヴィラ」の咲く季節

2021-08-01 | 植物 花

近くの国定公園に在る滝です、涼しい滝風を浴びて、涼んで下さい。

 

「マンデヴィラ」が、咲き続けます、清涼感が漂います、夏の花です。

白色の原種で「サマードレス」の名前で人気があります。

「マンデビラ(マンデヴィラ)」Mandevilla spp.) には、品種や其の交雑種で100種位有るとのこと

なかでも、「マンデビラ・アモイナ」M. × amoena、「マンデビラ・サンデリ」M.sanderi)等を基にした

交雑種が、多く視られますが、此の「マンデビラ・ボリビエンシス」が、色、形とも清楚な感 じがします。

純白で、中心の喉辺が黄色、花弁が五枚で、先端が大きく開きます、アモイナ種より花が小さいのが特徴です。

濃緑色の葉も、白い花をよく引き立てます。

キョウチクトウ科、チリソケイ(マンデビラ)属、非耐寒性蔓性多年草、旧属名 デプラデニア、メキシコ、南米原産

学名 Mandevilla boliviensis英名 White dipladenia

 別名 「ホワイトディブラデニア」、「サマードレス」

他にも、色の違うもの、花の形が違うもの等が多種視られます。

 

園芸種には「マンデヴィラ・アモエナ ´ローズジャイアント`」M.× amoena ´Alice du Pont`)=下段左

「マンデヴィラ・アモエナ ´ホワイトデライト`」M. × amoena ´White Delight)=上段左

「マンデヴィラ・アモエナ ´ルビースター`」 M.× amoena ´Ruby Star`)=下段右 等が有りました。

八重の花も ・ ・ ・ “パッフェ” =上段右 の名前が付いていました。

下図は、其の園芸種の数々です、「ボリビエンシス」に比べて色鮮やかで華やかな雰囲気です。


過去の記事の再掲載です、”花火” をお楽しみ下さい。

”花火3題” とした記事です。

花火を思い起こさせる花達です、「ポンポンアザミ」、「センニチソウ’ハナビ’」、「ヒメカヤツリ」の花です。

各々、流通名や別名に ”花火”  の名前が付いています。 

<「ポンポンアザミ」(カンプロクリニウム・マクロケファルム)>

此の「ポンポンアザミ」が、別名で「カオリアザミ」(香り薊)とか「モモイロハナビ」(桃色花火)の

名前が、付いているのだと思っていましたが、間違って覚えていたようです。

花の姿は、似てはいますが、学名が Vernonia glabra var.glabra /Wild heliotrope(ヴァーノニア・グラブラ)が

「香り薊」、「桃色花火」とのこと、「ヴァーノニア・グラブラ」の方が、香りが強いので

英名からも、この方が、「カオリアザミ」にしてると思います。

しかし、今更ですので、”花火” により似た「ポンポンアザミ」を

載せて、”花火を思い起こさせる花達” とします。

多数の筒状花が、一斉に開く様は、”花火” の炸裂を思わせます。

尚、愛知県では、侵略外来種と指定して、栽培、移動を禁止しているとのこと

キク科、カンプロクリニウム属、耐寒性多年草、南アフリカ原産、学名  Campuloclinium macrocephalum

 英名 Pompom weed、Pompom bossie 、別名「カンプロクリニウム」


夜空に打ち上げ花火が弾けます。

 

似た花の学名  Vernonia glabra var.glabra/Wild heliotrope 、「カオリアザミ」(香り薊)

 ヒユ科、センニチコウ属、熱帯アメリカ原産、非耐寒性一年草の「センニチコウ」(千日紅)Gomphrena globosa

/Globe amaranth にも”花火" の名前が付いた種類が、有ります。

「センイチコウ ’ファイヤーワークス’ 」(千日紅 花火)です。

「千日紅」は、夏から秋後半に掛けて、花期が長く、充分愉しめる花ですが

此の ’ファイヤーワークス’ は、花の形が、少し違っていて、将に ”花火” の姿です。

更に、「センニチコウ」に似た<「センニチコボウ」(千日小坊)Alternanthera porrigens

ヒユ科、ツルノゲイトウ(アルテルナンテラ)属>の一種で

「千紅花火」(Alternanthera porrigens Var.porrigens)の名前が付いたものも有ります。

〝線香花火” に準えた命名でしょうか、線香花火の様に小さな ”花火” です。

 「千日紅 花火」線香線香花火です。

 

 最後の” 花火” は、「ヒメカヤツリ」です。

別名「ミズハナビ」、沼や田に生育、散房花序が分枝して、多数の枝を出し、枝の先端に掌状に着けます。

此の姿が、”線香花火” の様に見えるので「ミズハナビ」(水花火)の名前が付いた由

緑色の穂が、次第に褐色に変色して実が熟します。

カヤツリグサ科、カヤツリグサ属、一年草、日本全域に分布、学名 Cyperus tenuispica 


 他にもヒベリヒユ科の「レウイシア」(岩花火)、「クサハナビ」、アジサイ科の「墨田の花火」等が有ります。