「フウラン」(風蘭)、「フウチソウ」(風知草)が、涼風を運んできました。
(過去に掲載したもの)
<「フウラン」(風蘭)>
日本が原産の<養生種>の「蘭」です、よい香りで人気が有ります。
他には、中国、朝鮮半島にも自生している様です。
野生種は、絶滅危惧種に指定されているとか、貴重な「蘭」です。
<養生種>とは、樹木や枝に根で張り付く種類の「蘭」のことです。
空中に根が、露出していることもあります。
「フウキラン(富貴蘭)」の名前で江戸時代から多く栽育したとか
今では、多くの園芸種が作出していて、100種以上が見られる由
肉厚で堅い葉の付け根から花茎を伸ばして、白い花を咲かせます。
五弁の倒卵形の花弁が反り返り、唇形の花弁が前に突出ます。
亦、長い管の<距(きょ)>が、後ろの方に伸びて面白い形の花二なります。
花が、同じ方向に向いて咲くのも面白い物です。
ラン科、フウラン属、半耐寒性多年草、学名 Neofinetia falcata=Vanda falcata、別名「フウキラン」(富貴蘭)
<「フウチソウ」(風知草)>
僅かな風に揺れる風情が、昔から親しまれた様です。
数枚の長さ15CM位の細長い葉が、多数の茎に着き垂れ下がります。
付け根の所で、葉が、ねじ曲り裏が表になり、表が裏になるので
濃い緑色で光沢が在る裏が、表になって輝きます、葉の表は白色で
すが、裏側になっているので、裏葉の緑色のみが目に付きます。
秋には、小さな小さな穂が出ます。
イネ科、ウラハグサ属、多年草、日本固有種
学名 Hakonechloa macra、別名「ウラハグサ」(裏葉草)
尚、<Hakone>は、<箱根>で、箱根地方に多く自生していたからとか
<Chloa>は、ギリシャ語で<草>の意味とのこと
亦、<Macra>は、<長い>意味で、”箱根の長い葉” の意味になる由。
「マンデヴィラ」の季節です。
園芸名「サマードレス」、白く透き通った花弁が、夏のドレスを著わします、涼風が、通り抜けます。
「マンデヴィラ・ボリビエンシス」
「マンデヴィラ」(マンデビラ)Mandevilla spp. には、品種や交雑種を含めると100種以上有るとか
原始系で、花も小さく、花の色が白色なのが特徴です。
豪華なアモエナ系の園芸種が多い中で、清楚な感じがする花です。
純白で、中心の喉部分が、黄色、花弁が、5弁で、先端が、大きく開きます。
光沢在る濃緑の葉も此の白い花を引き立てます。
花冠の先端が五裂して、中心が橙色をしています、艶の有る葉が対生します。
キョウチクトウ科、マンデヴィラ属、ボリビア、エクアドル原産、常緑蔓性低木、学名 Mandevilla boliviensis
英名 White dipladenia 、別名 「ホワイト ディプラデニア」、「サマードレス」
園芸種には「マンデヴィラ・アモエナ ´ローズジャイアント`」(M.× amoena ´Alice du Pont`)=下段左
「マンデヴィラ・アモエナ ´ホワイトデライト`」(M. × amoena ´White Delight)=上段左
「マンデヴィラ・アモエナ ´ルビースター`」 (M.× amoena ´Ruby Star`)=下段右 等が有りました。
八重の花も ・ ・ ・ “パッフェ” =上段右 の名前が付いていました。
下図は、其の園芸種の数々です、「ボリビエンシス」に比べて色鮮やかで華やかな雰囲気です。
<各画像は、クリックで拡大表示します>