今日の ”キク科の花” には、「ルリタマアザミ / エキノプス」と「マリアアザミ / ミルクシスル」の花です。
<「ルリタマアザミ / エキノプス」>
茎の先端に、筒状の小花を多数集めて、手毬の様な球状の花になります。
多くの種類が有る中で、リトロ種の「エキノプス・リトロ」、別名「ルリタマアザミ」(瑠璃玉薊)が多い品種です。
葉が、「薊」に似て、棘が有り、花色が、瑠璃色なので此の名前が付いた由
近縁種には、九州に自生する「ヒゴタイ」肥後体 Echinops setifer が
「エキノプス」とは、ギリシャ語で<ハリネズミ>の意味とか
キク科、ヒゴタイ(エキノプス)属、耐寒性多年草、ヨーロッパ、西アジア原産
学名 Echinops ritro、英名 Small Globe Thistle、Blue Ball、別名「ルリタマアザミ」(瑠璃玉薊>
<下図は、朽ちた廃屋をバックに、廃屋とは対称的な生気溢れる「ルリタマアザミ」の花が 咲く様子を撮ったものです。>
映像にもしてみました。
他の画像は、gif にしました。
尚、「エキノプシス」に似た花でセリ科の「エリンジウム」(マツカサアザミ / 松笠薊)も
今が、盛りです、「エキノプシス」に似た姿ですが、別の植物です。
小花が、集合して球状の花序をつくり、棘棘の苞が、取り囲みます、花花序は、小さく径は、約2CM
草丈は、60CM~1M にもなります。
セリ科、ヒゴタイサイコ(エリンジウム)属、耐寒性多年草、ヨーロッパ原産
学名 Eryngium planum、別名「マツカサアザミ」(松笠薊)
次は、葉の模様が、面白い「マリアアザミ」の葉と花です。
<「マリアアザミ」>
艶が有る大きな葉の表面に、ミルクが零れた様な白い斑模様が視えます、葉の縁には、大きな棘も視えます、
英名の「ミルク シスル」Milk thistle の 由来とのこと
又、「マリアアザミ」の名前の由来は、聖母マリアの乳が、この葉に毀れて、模様になったからとか
別の説には、聖母マリアに捧げるミルクを侍従が、葉の棘が刺さった痛さのため、ミルクをこぼした模様とか
キリストの誕生時の輝く星と、”聖母マリアの乳” の 開花の時季が近いのも納得 ・ ・ ・ かな。
薬効が有って、古代からハーブとして重宝した由、肝臓の良薬の様です。
キク科、オオアザミ属、二年草、地中海沿岸原産、学名 Silybum marianum、英名 Milk thistle、別名「オオアザミ」
濃い緑色の葉の上に、ミルクを流した様な模様です。
”マリアのミルク” の名前にしては、花は、萼が「薊」特有の猛々しい姿です。
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”蝶に生る” シリーズは、前回から大きな変化が視られないので、スルーします、次回に期待です。