冬、赤い花二種「シーマニア」と「ヒポシルタ」の花を挙げてみました。
寒い冬に暖かさを感じさせる赤色の花です。
<「シーマニア」>
秋から咲き続けた「シーマニア」が、今月で終わりを迎えます。
花冠の先端が、星の形をしていて、外側が赤やオレンジ色、内側が黄色の筒状の花です。
耐寒性が、やや弱いので、真冬は、室内で充分咲かせることができます。
葉脇から花柄を出して、胴体が膨らんだ筒状花を咲かせます。
花冠は、5裂して少し反り返ります、内側に多数の小さな斑点が視られます。
「シーマニア」Seemania の名前は、以前にシーマニア属に分類されていた事の名残とか
イワタバコ科、グロキシニア属、非耐寒性多年草、アルゼンチン、ペルー、ボリビア原産
学名 Gloxinia nematanthodes=Gloxinia sylvatica、英名 Bolivian sunset
別名「グロキシニア・シルヴァティカ」
<「ヒポシルタ」>
花筒の先が小さく莟んで、胴が膨らんでいるので、名前の通り金魚を彷彿とさせます。
初めのうちは、萼が花弁を包んでいますが、次第に筒状の花が咲き出します。
花、葉ともに、光沢が有って、多肉質です、花、葉の色が金魚のイメージです。
筒の胴体が膨らんでいて、先端が狭く細長いので、金魚の形になります。
別名「キンギョノキ」(金魚の木)の名前の由来とのこと
上に載せた「シーマニア」の花に似ていますが、「キンギョノキ」の方が胴体が
「シーマニア」より太いので、容易に区別出来ます。
イワタバコ科、ネマタンサス属、常緑小低木、南アメリカ原産、学名 Nematanthus gregarius
英名 Hypocyrta、 Goldfish plant、Clog plant、Guppy plant
別名「ネマタンサス」、「キンギョノキ」(金魚の木)
如何でしょうか、金魚をイメージできますか
<各画像は、クリックで拡大表示します>
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最後に過去に載せた記事<冬に咲く>からの抜粋です。
「カンザキアヤメ」、「ストロビランテス・アニソフィルス」
「ストロビランテス・ダイエリアヌス」が載った記事です。
<「カンザキアヤメ」(寒咲き菖蒲/文目)>
「アヤメ」は、初夏の花と相場が決まっていますが、”寒咲き” の名前の通り
冬に咲く「アヤメ」なのです、開花期間は、11月頃から翌3月頃迄が見頃の花です。
亦、「アヤメ」の葉は、冬に枯れますが、「カンザキアヤメ」の葉は、枯れない違いが有ります。
「アヤメ」の様な花茎が無く、長い花筒を持つ花なので、葉より低い位置で開花します。
花弁の中心を黄色の筋が走り、濃紺の斑が、点在します。
アヤメ科、アヤメ属、耐寒性多年草、地中海沿岸、西アジア原産、学名 Iris unguicularis
別名「ウィンターアイリス」、「アルゲリアンイリス」
次に、”ランプの妖精” の異名を持つ「ストロビランテス・アニソフィルス」を挙げます。
仲間の「ストロビランテス・ダイエリアヌス」(Strobiranthes dyerianus)と同様
観葉植物としても人気が有ります、葉、茎は、暗紫色で、笹の葉の様な葉は、披針径で対生しますが
片方の葉が、他の一方の葉と大きさが違う特徴が有ります。
淡い紫色で、花冠が五裂した筒状の花を咲かせます。
流通名が「ランプの妖精」ですが、、此の様な形のランプが、在ったような気がします。
キツネノマゴ科、ストロビランテス属、常緑亜低木、インド原産
学名1 Strobiranthes anisophyllus、英名 Goldfussia
*学名の anisophyllus は、”違った葉を持つ” の意味とか、葉の大きさが、違うことを著わしています。
下図は、仲間の「ストロビランテス・ダイエリアヌス」の花と葉です。