花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

春、樹木花

2020-04-02 | 植物 花

早春の山野を彩り「アブラチャン」の淡黄色の花です、春の息吹を感じます



<「アブラチャン」>

早春の花の色は、黄色が多いのか、「アブラチャン」も照り輝く黄い花を咲かせます。

「マンサク」(万作)と同じ様に、葉が出る前に花が咲き揃います。

太陽の光の色を待ち焦がれて、先取りするからでしょうか ・ ・ ・

「アブラチャン」の名前も妙ですが、<アブラ>は、<油>で、<チャン>は、

<チャン>は、粘着性の有るものの総称の<瀝青>は、<アスファルト、ピッチ>のこととか

種子や樹木に油分が多いので昔は、灯油などを採取した様です。

散形化序に小さい淡黄色の花を咲かせます、似た花に「ダンコウバイ」(檀香梅)  が有りますが、皆、”春告げ藩” 達です。

“花茎が在る「アブラチャン」、花茎が無い「ダンコウバイ」” で区別できます。 

クスノキ科、クロモジ属、耐寒性落葉高木、雌雄異株、日本原産、学名 Lindera praecox (Parabenzoin praecox)

 別名 「ムラダチ」、「ズサ」

学名の Praecox とは、“早咲き”、“早熟” の意味とか、早春に咲くからですか

 

「ゲンペイモモ」(源平桃)も此の時季の樹木花です。

<「ゲンペイモモ」>

以前に載せた樹木花です、下図の「ゲンペイモモ」の画像をクリックして御覧下さい。

今が盛りの「ゲンペモモ」(源平桃)です、「ハナモモ」(花桃)の一品種で実の採取より花を愛でます。

「桃」の花より大きいのですが、実は、小さく、食用には不向きです。

紅白の花が混在して咲く様を、赤を平家、白を源氏の旗の色に喩えたことから、“源平” の名前が付いた由

花の色は、紅、白と紅白の絞り模様(キメラ咲き)の三色ですが、毎年、決まったパターンでないのも面白い現象です。

八重咲きで枝垂れる品種も視られます。

バラ科、サクラ属、落葉小高木、学名 Prunus persica 、英名 Hana peach

別名 「ジツゲツトウ」(日月桃)、「サキワケモモ」(咲き分け桃)



枝垂の品種も見応え充分です。

下図は、「ハナモモ」(花桃)


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