今日も樹木花にしました、「アブラチャン」、「ダンコウバイ」です、山野で、咲き始めた、”春告げ花” です。
初めは、早春の山野を彩り「アブラチャン」の淡黄色の花です、寒い冬にも、春の息吹を感じます。
<「アブラチャン」>
早春の花の色は、黄色が多いのか、「アブラチャン」も照り輝く黄い花を咲かせます。
「マンサク」(万作)と同じ様に、葉が出る前に花が咲き揃います。
太陽の光の色を待ち焦がれて、先取りするからでしょうか ・ ・ ・
「アブラチャン」の名前も妙ですが、<アブラ>は、<油>で、<チャン>は、
<チャン>は、粘着性の有るものの総称の<瀝青>は、<アスファルト、ピッチ>のこととか
種子や樹木に油分が多いので昔は、灯油などを採取した様です。
散形化序に小さい淡黄色の花を咲かせます、似た花に「ダンコウバイ」(檀香梅) が有りますが、皆、”春告げ藩” 達です。
“花茎が在る「アブラチャン」、花茎が無い「ダンコウバイ」” で区別できます。
クスノキ科、クロモジ属、耐寒性落葉高木、雌雄異株、日本原産、学名 Lindera praecox (Parabenzoin praecox)
別名 「ムラダチ」、「ズサ」
学名の <Praecox >とは、“早咲き”、“早熟” の意味とか、早春に咲くからですか
次は、「ダンコウバイ」の花です、「アブラチャン」の花との判別が難しいくらい似ています。
<「ダンコウバイ」 / 檀香梅>
花は、上記の「アブラチャン」に似ていますが、花数は、多少違いますが
互生する葉は、楕円形で、先端が3裂して、秋には、黄葉します。
果実は、球形で秋に赤から黒色と熟します。
葉や幹、種子には、香りが有り、「クロモジ」、「アオモジ」
同様<爪楊枝>の材料になります。
クスノキ科、クロモジ属、耐寒性落葉高木、日本、朝鮮半島、中国原産
学名 Lindera obitusiloba 、別名 「ウコンバナ」
「壇香梅」の<檀香>は、「白檀」の意味で、葉、幹、種子に香りが在
るので、この名前が付いた由
尚、英名の Lindera は、スウェーデンの植物学者に由来するとか
両者の違いを簡単に列挙しますと、(1)「ダンコウバイ」の葉は、楕円形で葉の先端が、
3裂し、花は、花柄が在って、散形花序が枝に着きますが(2)「アブラチャン」は、葉が、炸裂せず、楕円形で先端が尖っています。
花は、花柄が無く、散形花序が、直接枝に着きます。
下図は、「ダンコウバイ」の花序と葉です。
下図は、「アブラチャン」の花序と葉です。