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「夢くりはら」・・・ ~くりでんKD953、線路を走る!

2007-11-16 23:58:11 | 鉄道紀行&乗り物





 オープニングセレモニーの前に、地元小学生が和太鼓を二曲披露してくれました。まだ結成されたばかりとのことですが、撥さばきも鮮やかに、一糸乱れることなく、腹に「ずしん」と響く重厚な音を栗駒の空に響かせました。
 続いて、「夢くりはら21」主催による「くりでん乗車会」を記念して、テープカットが執り行われ、栗原市長の力強い「くりでんは動態保存させます」宣言と共に、くりでん復活に向けて、第一歩が踏み出されました。皆ニコニコと、満面の笑みを浮かべていました。ホームでは、小豆色の気動車が人々を待っています。お隣は、小さいけれど力持ちの機関車DE101。11月の東北に、コスモスの花がまだ咲いていました。


 

 オープニングセレモニー終了後、9時40分から乗車会が始まりました。「くりでん」が保有するKD95は3両。KD951が「白鳥」、KD952が「野バラ」、KD953が「栗駒山と馬」をエンブレムにしています。この日のために「くりでん」のヘッドマークを取り付け、若柳の車庫からイベント会場の栗駒まで小型ディーゼル機関車DB101に引かれて8ヶ月ぶりに線路を走ったのは・・・(待合室に写真が飾られていました。こうしてKD95を牽引してきたんですね!)



 運転席と特等席・・・運転席にも宮城の木材が使われています。タブレットを用意するなど、一切手抜きなし! 駅の前後にあった踏切跡まで約400mの区間しか走ることができないけれど、再び「くりでん」に乗ることができるとは、夢にも思いませんでした。つい、先日まで・・・
 ディーゼルエンジンが奏でる音楽に耳をすませ、座席に座って揺りかごのような振動に身を任せていると、熱いものが込みあげてきました。やばい、やばい・・・


      

 「短い時間ですが、自由に窓を開けて、くりでんの旅をお楽しみください」
 汽笛を鳴らし、KD95は上り石越方面に向かってゆっくり走り出しました。踏切の手前で方向転換(運転席が変わる)、ホームを越えて下り細倉側の踏切まで一気に走ったところで再び方向転換、ホームに戻って「乗車会」はおしまいです。踏切から踏切までの間は比較的走行距離があるため、カタンカタンという線路の音と、KD95のエンジン音を十分楽しむことができました。
 一行程約15分・・・途中1時間のランチタイム休憩をはさんで、午前10時から午後3時までの間、「くりでん」は20分間隔で「運行」されました。切符売り場で一回300円の乗車券(運営協力費として徴収)を購入すれば好きなだけKD95に乗ることができ、二日間で延べ2000名が乗車したそうです(そのうち4回は自分だ・・・)。スタッフの役得?として、大事な車両を預かっていることだし「見張りを兼ねた車内泊」が認められ、「くりでん」成分の濃い三名が、栗駒に到着した木曜日からKD95の車内に泊り込んでいるそうです。いいな、いいな~♪


 

 午前中に7回、KD953(でした)は構内を走行し、ニワトリさんは三回「乗りテツ」四回「撮りテツ」になって、KD953に併走する形で線路を行ったり来たりしました。車内は毎回満員でしたが、11時40分の回だけはエアポケットができたみたいに人が殆どおらず、贅沢極まりない貸切り運転!を楽しませていただきました。もちろん、窓は全開です~♪





 この日、【らずもねぇ祭り】も開催されていたのですが(というか、祭りの一環で「くりでん」を走らせた)、車両に夢中になっていたニワトリ氏は、祭りについてはノーマークというか、全く無視していました。ところがですよ、60kgの金塊、370kmの最高速度を誇る電気自動車「エリカ」、チェーンーソー・アートの実演コンテスト、農作物の品評会、長さ50mの「のり巻き」作りなど、「らずもねぇ」=「とんでもない」お祭りに相応しい「出し物」がいっぱいあったのに、見ずに帰るとは・・・

 くりでん以外の唯一の収穫?は、昼間の休憩時間に食べた「夢くりはら21」お勧めの豚カツ屋さん「金龍」(って中華みたいですが)の「わらじ丼」(1100円)。味噌カツじゃないし、カツ丼やソースカツ丼とも違う不思議な味・・・わらじ(カツ)はちゃんと二枚入っています。カツカレーやカツ丼もおいしそうでした。


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