にわとり旅日記(5の4) ~ことでん志度線

2007-09-24 23:50:00 | 鉄道紀行&乗り物


海・砂・山を背景に走る「ことでん」が撮れると思ったのに・・・
灰色の波よけ板?に気づかなかった~~~ロケハン失敗!


 あまりにも高松城跡が素晴らしく、思いのほか長居してしまったが、そろそろ「ことでん」に乗ろうと、公園入口隣の高松築港駅に移動した。改札で非常にお得な一日フリー切符(1200円)を購入、9時21分の長尾線に乗って、二つ先の瓦町で志度線に乗り換えた。フリー切符は絵柄が3種類あって、切符関係の「収集テツ」なら迷わず3枚記念に買って、それから鋏を入れる切符を買うのだろうが、今ならともかく?そのときは全部買うなんてことはこれっぽっちも考えなかったので、ほんとに(30秒ほど)どれにしようか考えこんでしまった。
 「ことでん」には三本の支線がある。高松築港~瓦町~琴電琴平間を往復している琴平線(黄色のライン)、高松築港~瓦町~長尾間を往復している長尾線(緑のライン)、そして瓦町~琴電志度間を往復している志度線(上写真の赤ライン)だ。起点は高松築港かもしれないが、三線が交差する瓦町を軸にうまく乗り継ぎできるように時刻表も作られている。そこで、志度線→琴平線→長尾線の順序で乗ることに決めた。


                   



 高松城の石垣を背にした高松築港駅のホーム。にわとりの選ぶ「日本の名駅百選」に決定! 通勤時間帯も過ぎて、がらがらの車内。お役御免ということで?この車両も瓦町に着いたのち車庫に入る。車内は新車同様ピッカピカに磨かれていた。
 瓦町で跨線橋を渡ってホームに下りると(「動く歩道」もある)、9時32分瓦町始発の琴電志度線が到着した(元京急600形)。志度線は、片道約30分の区間を20分間隔で折り返し運転している。




                   

 「ことでん」の車両は全てこのようなロングシートだけど、ぬるめに冷房された車内に座ってのんびり揺られていると、嫌なことは何一つ浮かんでこない。これって最高の贅沢だと思う。
 電車はやがて源平の戦いが行われた屋島に到着した。島ではなくて平べったい山の急な上りを行くケーブルカーを発見、折り返し時に乗ろうと決めたのだが・・・
 「ことでん」の車両は、(後で調べたところ)元京浜急行が圧倒的に多く、大正浪漫の30形(窓がとても大きい。今だとJR九州の車両みたい)などは全て引退し、イベント用に4両が残されているだけになってしまい、お目当ての京王5000系も琴平線を走るのみである。琴平線の車両の内訳は、元京急600形6両、700形16両、1000形12両、そして元京王5000系8両。通常は2両編成で、朝夕のラッシュ時には4両編成で走行している。志度線は、京急600形と600改=800形の2~3両編成で運行されている。これらの「新型車両」にしたところで相当お年を召しているのだが、どの車両もまるで新車のような輝きを放っていた。これには感動した。


                   



 走行中の電車を撮影するなら、終点から二つ前の「房前」で降りるといいらしい。世にも不思議な五剣山の「ラクダの背」が見えてきたら、志度湾はすぐそこだ。


     

 「房前」駅で下車。下り電車が折り返してくるまでの10分間で撮影スポットを見つけなければならない。駅前のいかにも南国風の田舎道を数分歩くと、きれいなきれいな海岸に出た。


                   



                   

 海を眺めながら電車を待つ。踏切の音が聞こえてきて、カメラを左に振って、静かに電車を待った。電車が画面に入ってきて、「あれ?」「あれれ?」「え~いくそ!」
 この変なガードレールがないところで撮影すればよかったのに・・・天を仰いだけど、冒頭の写真も入れて三枚撮れている(しかも最後は望遠で)じゃない? カメラ(リコーR6)の方は撮影者と違って優秀なことが証明された。


                   

 嘆いている場合ではない。10分後にやってくる下り電車に乗らねばならないのだ。房前駅に戻って到着時間をメモ帳に書こうと思ったら、何で手ぶらなの~~~駅弁の入った手提げ袋を海岸に置きっ放しにしてきた!
 電車が来るまであと2分しかない。駄目もとで海岸まで全力疾走。危機一髪で間に合ったはいいが、心臓が破れそう・・・
 終点の志度駅で駅舎を撮影していたら、たちまち発車のベルが・・・「乗りま~~す」と大声出して、発車を待ってもらう。汗だくのニワトリを見て苦笑する優しい駅員さんだった。ことでんには、このようなキャラクター(スポンサー)色の車両もいる。

 アクシデントはあったが予定通り電車に乗れたので、「やれやれ」と胸を撫で下ろし、屋島のケーブルカーに思いを馳せる。山頂でお昼だなと思った。が・・・
 何と、ケーブルカーは廃止になっていた。代替バスが出ているみたいだけど、ケーブルカーに乗りたかっただけのニワトリは、屋島を見送って「琴平線」へ向かうことにした。今度は金比羅山参りですか?


     

 大町で下り電車とすれ違う。昔だったら、タブレットの交換シーンが見られただろう。そして、窓越しに見えた屋島のケーブルカー軌条。200mm相当の望遠側で撮影したが、この急勾配を上ってみたかった~~


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2 コメント

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Unknown (風旅記)
2012-08-12 18:31:47
こんにちは。
志度線には乗ったことがないのですが、海沿いの素敵な景色を走るのですね。訪れてみたくなりました。
撮影のときにはだいぶ走り回ることになってしまったようですね(笑) 旅先では、のんびり過ごしたい気持ちと、次の予定地へ向かいたい気持ちで、常に葛藤です。
今後とも、宜しくお願い致します。
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Unknown (Toshi)
2012-08-13 21:23:29
はじめまして、こんばんは。
風旅記、見ました。夜の琴電の写真を見てると、5年前!の旅の思い出が蘇ってきます。ああいう旅をもう一度したいなあ~、古い記事を読んでくださり、ありがとうございました。まずは、ご挨拶まで…。
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