糸魚川駅2008夏。「南小谷」行のキハ52を待つ。もう二度と来ない至福の時間・・・
最近、新聞&テレビのニュースでしつこく報道されるようになった「マナーをわきまえない迷惑撮り鉄」諸氏・・・特に「鉄道ファン」ではないマスコミ各紙は、「これから魔の3月13~14日を迎えて云々」と報道していますが、例年三月二週目を区切りとしてJRがダイヤを改正するため、土日が最期になる路線&車両があるのだから、「集まるな」というのは無理な注文です。
今年は、最後のボンネット型夜間急行「能登」と、寝台特急「北陸」が廃止となり、JR大糸線で最後まで残って人気を博していた旧型気動車キハ52計3両が引退し(=スクラップ)、彼らの寝場所だった?三連の赤煉瓦造車庫が北陸新幹線の高架のために取り壊されます(鉄道遺産の三連車庫はもうしばらく見ることができるでしょう)。「鉄道ファン」はもちろん、古いものを愛する人も、惜別の思いを抱きながらラストランを見送りたい筈。
とはいえ、自分が先日「のぞみ」としての営業運転が終了した500系新幹線に乗って東京駅に到着したとき、まだラストランまで二週間ほど期間があったにもかかわらず、その日が土曜日だったこともあって、特に有楽町寄りのホームは(比喩ではなく)黒山の人だかりとなっていて、我が目を疑いました(あれでは、乗り降りも不可能だったのでは?)。 幸いなことに自分は、駅のホームではないけれど静かに500系を見送れる場所を知っていて、混雑が予想される16号車ではなく、少しはましな筈の先頭1号車(「神田」寄り)の乗降口にいたので、降りた場所からノーファインダーで1枚だけ写真を撮るなり(偶然うまく写った)、黒山の横をかいぐぐって改札へ向かいました。2月28日の最終日には、何と1500人がホームに集まったとか・・・。
「鹿島鉄道」そして「くりはら田園鉄道」の廃止をきっかけに、ニワトリさんの「鉄道の旅」が始まったのですが、最終日に乗りに行ったことは一度もありません。行きたい気持ちは山々あるのですが、基本的に人混みが苦手なので、おそらくこれからも、(最終日以降に訪れることはあっても)最終日に訪れることはないでしょう。
三連の赤煉瓦車庫の前に停まっていたキハ52-125。これに乗ることはできなかった。
数年後、北陸新幹線の高架に変わる赤煉瓦車庫。移築する気はさらさらないらしい。
「JR&民鉄」全駅下車を達成した横見浩彦さんのHPを訪ねてみたら、多忙なスケジュールをかいくぐるように、JR大糸線のキハ52に乗りに行っていました。さすが鉄の中の鉄!
新幹線と特急「はくたか」を使って「糸魚川」に高速移動し、先日発売された春の「18きっぷ」で「糸魚川~南小谷」間を往復(ツートンのキハ52に乗車)後、「能登」の車両を使った「ホームライナー古河3号」に乗って帰宅しています(「北陸」の上野発車を見送るため「久喜」で乗換え)。
この「古河3号」は、「能登」の間合い使用のため、グリーン車に乗るためのグリーン券は必要なく(だからグリーン車から席が埋まる)、500円のライナー券を買えば「18きっぷ」でも乗れるのだそうです。私のような「にわか」には到底知りえない「裏技」ですね。
なるほど、この方法だと、何と一日でJR大糸線のキハ52に乗れたんだ~。「能登」ではないけれど「能登」の車両にも乗れるオマケ付きで! 横見さんがもう少し前に教えてくれれば、同じ方法で出かけたのに・・・少し悔しいニワトリさんですが、彼が「糸魚川」を訪ねてくれたので、自分の中のモヤモヤが晴れました。明日は、はるか遠くから、キハ52のラストランを見送るからね~♪
(~と書きましたが、実は、この記事を書いた頃に・・・)
深緑の運転席(キハ52-156)。「美」がまた消滅する。
南小谷駅を発車するキハ52-156(柿色)&-115(ツートン)。サ・ヨ・ナ・ラ!
13日朝の7時のニュースで知ったのですが、「能登」「北陸」&JR大糸線のキハ52のラストランは昨日(12日)でした! ちょうど記事を書き終わった頃に最期の時間を迎えていたのですね(「能登」「北陸」は今朝目的地に到着しました)。何ともお粗末な勘違いをしてしまいました。
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