flight2005

航空機関連の情報をアップしています。今日もナイスなフライトをお願いします。

<トランスポンダー故障>管制から機情報が消えた!

2006-02-08 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
航空機が飛行する場合、管制より機を認識するためのコードである4桁のスコーク「0000」から「7777」を指定されパイロット(副操縦士入力が多い)が入力する。入力すると「便名」「高度」「スピード」などがレーダーで捕捉可能となる。今回トラブルを起こしているトランスポンダーで、機影が消える事はなかったようだが、「高度」が表示されない状態が続くと「安全」に大きな影響を及ぼす。
飛行機には2器装備されており、不具合が生じた場合は即切り替える事が可能であるため、通常は問題ない。
が、大型空港での朝夕ラッシュ時に複数機で同トラブルが起こったとしたらどうだろう。多くの命を守る装置だけに至急の改良を願いたい。

(共同通信) - 2月8日20時52分更新
 航空路を監視しているレーダーに航空機から情報を送る通信機器「トランスポンダ」のうち、米国ロックウェルコリンズ社製の一部にごくまれに不具合が生じることが分かり、国土交通省は8日までに、内外の航空会社に改修、交換を指示した。
 国内では日航、全日空のボーイング777など約200機が搭載。レーダーに便名、高度などが表示されなくなるが、不具合が生じる可能性があるのは新型レーダー(2003年運用開始)だけのため、同省は当面、新型レーダーで監視している地域の一部を従来型に戻して運用する。

(時事通信) - 2月8日20時1分更新
 中部国際空港に新設された航空管制レーダーをめぐり、管制官のレーダー画面から便名や飛行高度などの表示が消えるトラブルが起きていたことが8日、分かった。航空機が搭載する自動応答装置の不具合が原因で、国土交通省は航空各社に緊急点検を指示した。
 同省によると、不具合が見つかったのは、飛行中の航空機と個別に送受信をする「モードS型」と呼ばれる新型レーダー。位置情報は別のレーダーを使うため、機影が消えることはないという。 

<トランスポンダーとは?>
航空交通管制 (ATC: Air Traffic Control) においては、二次監視レーダ (SSR) システムを使用して飛行中の航空機を識別している。このために航空機側に搭載する応答装置(応答機)をATCトランスポンダ(ATC Transponder, ATC XPDR、航空交通管制用自動応答装置)という。
航空機を識別するためにトランスポンダに設定する4桁の数字を、ATCコードあるいはスコークと呼ばれ(0000~7777)が、管制官により指定される。
また緊急事態などになった場合、以下のようなスコークにセットする。
7700:緊急事態 (EMERGENCY)
7600:無線通信不能 (COMMUNICATION FAIL)
7500:ハイジャックされたとき (HIJACK)

<ANA>福岡離陸直後に引き返す…主脚にトラブル?

2006-02-08 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
7日の航空機トラブル、これで3件目。
下の関連記事を見て頂きたいが、この機の油圧関係に製造ミスがあり、油圧で作動する脚のトラブルが発生していると記されている。
(メーカー談)ボンバルディア社は、このうち一カ所をカナダの本社に持ち帰って分析。
(ANA談)今年に入って製造段階のミスだと分かった。全日空は「今後のローカル路線の主力になる機種であり、きちんと調べてトラブルをなくしたい」と話している。
主原因が判明しているのに、何という対応の遅さだろう。前回のコメントにも記したが、この機を使用中止とし、代替機を飛ばすとかの策は本当にないのだろうか?
利益や効率ばかり注力すると、大きな落とし穴が待っているように感じる。これは全ての航空会社にいえる事だと思う。

(Yomiuri News) - 2月7日22時03分更新
7日午後2時40分ごろ、福岡空港を離陸直後の大阪行きエアーニッポンネットワークのANA1676便(ボンバルディアDHC8―402型)で、左の主脚が格納されていないという表示が出たため、同便は福岡空港に引き返した。
 乗員乗客70人にけがはなく、機体の損傷もなかった。
 全日空福岡空港支店によると、計器の誤表示か、実際に主脚が出たままだったかは不明で、全日空グループで原因を調査する。カナダ・ボンバルディア社製の航空機については、昨年から同様のトラブルが相次いでいる。

<関連記事>
ボンバルディアDHC8-Q400 製造ミス

<JAL>グアム発の日航機、同じ不具合で2度引き返す

2006-02-08 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
最初の出発前チェックでは正常にワーニングライトも点灯せず、適正ポジションで離陸したのだろう。上昇するにつれ外気が急激に下がりガラスに氷とくもりが発生したと思われます。当然機長は視界確保のため空港へ引き返します。
グアムに引き返した機は、オープンスポットに駐機し修理を開始。部品交換のみですから乗客はそのまま機内にいたでしょうね。コクピットでは、ワーニング箇所を徹底的にチェックし、修理した事を確認し再度離陸。
が・・・またも同箇所トラブルで引き返すはめに。乗客の皆さんはたまったもんじゃない。機内アナウンスで「飛行には何の問題もありません」と安心を訴えてもそれを鵜呑みに信じる者などもはやいなかったのでは?
しかし、7日はいろんなトラブルが起きているな。大丈夫ですか、日航さん?

(Yomiuri News) - 2月7日14時00分更新
 7日午前4時40分ごろ、成田に向けて飛行中のJALウェイズのグアム発982便(ボーイング767―300型機、乗客221人)で、操縦席の窓のくもりを取るヒーターに不具合が発生、同便はグアム空港に引き返した。
 日航が部品交換を行い、同便は同6時15分ごろに再出発したが、離陸から約10分後に不具合が再発し、再び同空港に引き返した。

<JAL>ドア補助装置に電池入れ忘れ、気づかず運航

2006-02-08 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
昨年、ドアの補助装置切り替えを忘れ、そのまま飛び立った!という報道がされたが、今回は同じドアトラブルでもマニュアル通り行っていても作動しないトラブルで、たんに「電池を入れ忘れた」では済まない。
この補助装置とは、飛行機に乗り込み全員の搭乗が確認されると・・・「キャピンアテンダント(CA)はドアモードをアームド(オートマティックポジション)に変更してください」とアナウンスされる[アレ]の事です。全てのドアで、CAさんが大きなハンドルをぐるっとまわし、マジックテープで固定します。その後チーフパーサーより機長「キャビンOKです」と伝える段取りになっています。
この補助装置は、緊急着陸時に自動的にドアを開き、巨大浮き袋ともなる脱出シューターを稼働させるのが役目。この電池は機の電源が完全カットオフになっても作動するように「万一の備え」として絶対に必要なものです。乾電池といっても自動的に充電され、取り替え時以外はまず「なくなる」事はないと思うのですが、なぜこんな単純ミスが起こってしまったのでしょう?
会社合併によるチェック項目のズレから生じたものか、それとも本当にたんなるチェックミスなのか・・・
「何をこんな些細な事を取り上げて」と関係者は思って欲しくない。安全には101%の注力で望んで頂きたいと思います。

(読売新聞) - 2月7日21時13分更新
 日本航空の航空機(ボーイング777―200型機)で今年1月、八つある機体ドアのうち七つのドアで、緊急時に使用するドア操作補助装置の電源に乾電池を入れ忘れる整備ミスに気づかないまま運航していたことがわかった。
 日航では同月25日から29日まで、羽田―伊丹、福岡、那覇など計21便で使用しており、国土交通省は同社に厳重注意した。
 整備ミスがあったのは、非常脱出時にドアを開く力を電気などで補助する装置。通常は機体電源で作動するが、電源が失われた場合に備え、予備電源として乾電池を装着しなければならない。この機体は1月23日の定期点検で装置の電源を交換した際、担当整備士が乾電池の装着を確認していなかった。
 日航では、1月29日の那覇発羽田行き1900便で運航した際、出発点検時に整備ミスを発見。予備の乾電池を羽田から取り寄せたため、同便は出発が約4時間30分遅れた。