僕の消灯時間まで

ブログの引越しをしました。
愛する方々へ、遺書のように。

世界の秘密を

2013-12-25 04:00:45 | 日記
「君に秘密にしていた事がある。」
今年のクリスマスは、少し特別なクリスマスになった。
もう少しで六年生になる長男には、そろそろサンタクロースが僕たちの側の認識に。
友達との会話もあるんだろうし。
「大人は、愛してるからこそ夢を与えようと様々な嘘をつく。
着ぐるみの中身もそう。
今年からはジンを騙そう。
夢を見て、まっすぐ君の様に育つように君にも手伝って欲しいんだよ。
そしていつか君の子どもにも、どうかそれをしてあげて欲しいんだ。
わざとらしいのはダメ。
自然にね。
でもね、実際サンタクロースはいると思う。
こうして、世界中の子ども達にね、毎年毎年夢を見るというプレゼントをしまくっている。
そしてホラ、俺の知っている君はこんなにも真っ直ぐに育ってくれた。
素晴らしいプレゼントをしてくれてるんだよね。分かる?」
「よくも騙してくれて…!ありがとう。分かってたよ(笑)」
少し涙目になっていたけれど、これでいい。
素敵な毎年を、もう少し続けようか。
君は子どもだけど、秘密世界に仲間入り。
夢を与える人になれ。
大人は全員、それが出来ます。
「は?サンタクロース?いるに決まってんじゃん。」
それだけ。

僕はもう一つ黙ってるんだけどね。
「透明マント」のこと。
怪我をして帰って来たから、無敵の透明マントを着けてあげた。
幼稚園の頃。
「これはね、目には見えないけど、パパをずっとケガとかジコとかイジワルとかから守って来てくれた大切なマントだよ。」
「!」
「君にあげる。だから、もう大丈夫。」
「パパが死んじゃうのはやだ。パパがケガとかジコもやだ。」
「大丈夫だよ。パパは強いから。」
「パパ、ありがとう!!」
あれから、大きな怪我も事故もなく、大きく育ってくれました。

透明マントは、本当かもね。

「ねぇ、父さん。」
「なに?」
「あのね…透明マントのことなんだけど。」
「考えてみて?」
「あるね!」
「あるさ。君を守ってる。」

ずっと、君を守れ!
コメント (8)
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