昨夜。
「ねぇ、今週末だよね。ギター部。」
「そうだよ。」
「弦は張り替えたの?」
「全然。」
「張り替えた方がいいよ。」
「そっか。そうだよね。いつがベストじゃろ?」
「いつかな。二日前かな。」
「じゃあ、明日やる。」
そんな風にコンタさんに言われたので張り替えた。
そのまま、一人で練習をしてました。
気付いたら六時間。
指が変な感じ。
ふふふ。
セットリスト、考えないといかん。
全く関係のない写真。
禅も迅も、まだ小さくて可愛いなぁ。
前の家だし。
夕方、お通夜に行ってきた。
右腕のようだった当時のスタッフが迎えに来てくれた。
「了さん、お久しぶりでした!」
「ありがとう!」
「禅くんが大きくなってる…。」
そりゃそうだよね。
何年も経ってるからね。
昔の話、これからの話をしながら角田へ。
僕達が若い頃にお世話になった人達がたくさん集まってました。
みんな、年を重ねた。
変わらないような気がするけど、明らかに年を重ねていた。
本当に寝ているように。
そして彼女は笑ってるようだった。
今にも、
「嘘だよ~ん!」
とか言いそうだった。
40歳という若さ。
お姉さんも僕のことを覚えててくれた。
彼女の友達も皆。
「マキちゃん、ほら。平さんも来てくれたよ。」
そう言って、涙をポツンと落とした。
最近、彼女はよく言っていたそうです。
「なにがあるか分からないから、思い立ったらすぐ行動!会いたい人には会っておかないとね!」
だから、この前電話が来たのかもしれません。
「元気なのぉ??」
「元気だよぉ!!」
「活躍し過ぎだから!早死にするよ?!」
どっちがですか。
やっぱり、寂しいよ。
僕達にチャンスをありがとう。
「平さんの写真、いいんだよね。お客様を喜ばそうと思って撮ってるでしょ?普通はクレームが出ないように撮るからつまらないんだよね。金太郎飴みたいな写真は嫌だよね。」
僕はその当時、その言葉を反芻してた。
仕事に対する考え方も、変えてくれたと思う。
些細な言葉で人は変わるのだ。
僕は、その言葉を大切にしていたのだと今思う。
ウェディングという仕事で、本当にたくさんの方を笑顔にした彼女は、今夜はたくさんの人を泣かせた。
「ありがとうございました。」
焼香をして、それだけを伝えて、遺影を見あげたら笑ってるようだった。
いつもの、彼女だった。
明日の告別式には伺うことが出来ませんが、最後にお別れとお礼を言えて良かったです。
良くないけれど、良かったです。
あのね、みなさん。
僕たちは生きています。
ちゃんと生きなきゃダメだと思います。
ちゃんと生きるってなに?
と聞かれたら、
「知らん。」
と言うと思う。
それぞれだから。
ちゃんと生きたかどうかなんて、本人にしか分からないこと。
自分に勝てたかどうかが、本当に大切なことだと思います。
本当に本当に大切。
勿体無いことはやめよう。
誰も知らない残り時間。
蛍火のように命の火を燃やそう。
今から、出発するよ。
打合せをしてから、関西方面へ。
関西for menへ!