山の春夏秋冬

たまの休日に野山へ出かけたとき目に留まった生き物や風景の紹介

オオゲジ

2007年07月19日 | クモ・ヤスデ・ムカデ・甲殻類

 古い切り株にとても大きなゲジゲジが居ました。普通は夜に林へ入ると樹の幹などに居るのを見かけるものなのですが。

2007年7月8日 京都市西京区大原野

 日本にはもっといろいろなゲジが居るものと思っていましたが、このオオゲジとゲジの二種類だけだそうです。

 クモなどと同じように考えてしまうので、眼なども単眼が並んでいるだけなどと思っていましたが、しっかり昆虫のような複眼があるようです。各背板の黄色い部分は気門なのだそうです。
 他の場所で脱皮したてのオオゲジが居ました。薄暗い神社の燈籠にぶら下がっていました。

2007年7月8日 京都府乙訓郡大山崎町

 脱皮したてのせいか青い色をしています。すぐ側に脱皮殻がぶら下がっていました。

 この長い脚を抜くのは、なかなか苦労するでしょうね。 


ミスジコウガイビル

2007年07月19日 | 軟体動物・環形動物・扁形動物

 台風の去った日、近くの神社の境内で生き物探しをしていて、石垣の上に黄色くて細長い生き物が居るのを見付けました。

2007年7月15日 京都府乙訓郡大山崎町

 頭の形でねたは割れてしまいますが、ミスジコウガイビルと言う生き物です。以前にクロコウガイビルと言うのを載せたことがありますが、そちらは割とよく見かけるのですがこちらのミスジの方は見るのはこれが初めてです。

 クロコウガイビルとは違って太さの割にとても長いです。長いとは言っても小振りなので、関東で繁殖している外来種のオオミスジコウガイビルと同じかどうかは分かりませんが。
 コウガイビルを検索していると「KGB」(コウガイビルをローマ字で書いたときの頭文字らしいのですが)なんて危なそうな名前のHPが有ったりして、以前にはブームになっていたのでしょうか。そのHPの「正体判明までの軌跡」の部分では、私も学生時代お世話になった元高知大学の教授やその娘さんが登場していたりして、私にとっては別の意味で感慨深いものが有りました。

 クロコウガイビルのときもそうでしたが動くのがとても速いので、レンズを向けてもなかなか良い位置に納まりません。特にこれと言った眼が有るわけでもないのに、何を目指して移動しているのでしょう。


ヒグラシ

2007年07月17日 | セミ・カメムシ・チャタテムシ類

 台風が去った翌日、ときどき陽は射すのですが曇りがちの天気の中、神社の境内を歩いていてスギの幹にヒグラシが居るのを見付けました。ただ、羽化してから体が色付くのに充分な時間が経っていないようで、まだ緑色でした。

2007年7月16日 京都市西京区大原野

 だいたいセミは夕方に地面から這い出して、明け方には飛び立てるような段取りで羽化を済ませてしまうものとばかり思っていましたが、このセミは少し出遅れてしまったのでしょうか。

 まだ体が固まっていないせいか、側で私がごそごそしていても動けずにいます。こんなところで鳥などに見つかったら一溜まりもありません。しかし完全に色付くまではもう一息です。

 蛻けた後の殻は少し下に有りました。ニイニイゼミほどではありませんが少々泥で汚れていました。


マメコガネ

2007年07月17日 | 甲虫類

 きれいなコガネムシなのですが、いつでもどこにでも居るコガネムシなのでつい他のものに目が行ってしまって、考えてみるとまったく写真を撮っていなかったので、少し撮ってみることにしました。

2007年7月8日 京都市西京区大原野

 何の意味かは分かりませんが、ちょっと揺らしたりすると後ろ脚を立ててしまいます。こうやって体のバランスを取っているのでしょうか。自然な状態に戻るまで少し待ってはみましたがずっとこのままでした。そしてよく見ると背中に写真を撮っている私が写り込んでいました。
 マメコガネというくらいですからマメ類によく来るのでしょうが、イタドリなんかにもよく居ます。色々な花の花びらもよく食べていますし、ヤブカラシの花にもよく居ます。きれいなコガネムシなのですが、人気は今ひとつではないでしょうか。数が多くて珍しさがない、害虫、…これも人間の勝手な価値基準です。


ミカドガガンボ

2007年07月17日 | ハチ・アリ・アブ・ハエ類

 神社の池の縁を歩いていると、どこに居たのかとても大きなガガンボが飛び出してきました。

2007年7月8日 京都市西京区大原野

 久しぶりに見るミカドガガンボです。大きさはガガンボの中でも日本一なので、でっかさは半端ではありません。しかし、初めて見たときは「でかい!」と思わず声を出してしまうほど大きく感じたのですが、見慣れてくると初めて見たときの印象ほど大きく感じないのは何故でしょう。人間の感覚なんてものは曖昧なものです。


タワシムシ(仮名)

2007年07月16日 | クモ・ヤスデ・ムカデ・甲殻類

 台風が過ぎて一時は晴れ間も見えましたがどうも天気ははっきりしません。梅雨空はまだまだ続くようです。ここのところよく雨が降ったので、山の麓あたりは所々で地面から水が湧き出ていました。森の中もだいぶ湿っぽいです。こんな日はいろいろ変わった生き物が湧いて出るのですが、神社の境内にある橋の木製の手すりの上に、おびただしい数のとても小さな生き物が湧いていました。

2007年7月15日 京都府乙訓郡大山崎町

 何と言うのかまったく見当も付かない生き物です。その姿はまるで「たわし」で、しっぽはまるで「筆」の先です。ここでは仮に「タワシムシ」としておきます。昆虫かどうかも分かりません。ひっくり返して腹側も見ておくべきでした。

 たぶんコケ類を食べているのだと思います。手すり一面に居たので、こうやって撮っている間に何匹つぶしてしまったか分かりません。


クロホシテントウゴミムシダマシ

2007年07月16日 | 甲虫類

 コケの生えた石垣などを探すとよく見つかる甲虫ですが、長い名前です。テントウムシでもなくゴミムシでもないと言った意味になるでしょうか。

2007年7月8日 京都市西京区大原野

 初めて見たときはテントウムシの一種だと思って図鑑で調べてみたのですが載っていませんでした。ゴミムシダマシ科というのは図鑑で見てみるとあまりに姿が様々で、だましているのはゴミムシだけではないようです。


サワガニ

2007年07月16日 | クモ・ヤスデ・ムカデ・甲殻類

 石垣にいる生き物を探していたら足元を歩いていたので一枚。

2007年7月8日 京都府乙訓郡大山崎町

 この辺りの山にはこのカニは普通にいるので、こういった湿ったところではよく歩いています。よく道ばたを歩いていて楽しませてくれるのは良いのですが、ときどき車にひかれてぺしゃんこになっています。道路を渡るときは左右を確かめてから素早く渡りましょう。