あぜ道日記

田舎暮らしの中で、自然や季節の花々、時々お出かけを、写真で綴ります。

東京まち歩き(その5)

2016年03月08日 | まち歩き

山縣有朋によって造られた椿山荘の庭園は、関西財界で主導的地位を占めた藤田組の2代目当主藤田平太郎が譲り受け、三重塔をはじめ歴史を偲ばせる文化財の数々を配置し、その風情を一段と高めるに至りました。


三重塔は「圓通閣(えんつうかく)」といって国登録有形文化財になっています。
創建の謎は明らかになっておらず、平清盛が1回目の修復をしたという言い伝えがあり、かなり古いものだと思われます。









寛文9年(1669年)に作られたと伝えられる庚申塔(こうしんとう)には、青面金剛像が彫刻されています。









江戸中期の画家伊藤若沖の下絵による五百羅漢のうちの20体で、京都の石峰寺の置かれいていたものと伝えられています。









変わった葉っぱの椿がありました。
金魚の形をしていることから「金魚葉椿」と呼ばれています。









河津桜にメジロが止まっていました。









御神木は樹齢500年の椎の木で、根本の周囲は4.5m、高さは20mです。









十三重の石塔は戦国時代の武将で茶人でもあった織田有楽(織田信長の弟)由縁のものと伝えられ、第1層に四方仏が彫刻されています。
手前の水場は「古香井(ここうせい)」といって、湧き水が自噴する井戸で、関東大震災では被災者に解放され、その渇きを癒したと言われています。









この亀の形をした石は山梨県の標高千メートルの山中で発見されたもので、全く手を加えていない甲州御影石です。
亀甲模様の線は、長年風雨にさらされて、石の軟らかい部分が風化してできたもので、1万年以上の年月を経ていると推定されます。









椿山荘のお庭の様子を順不同で紹介しました。
ここに載せていないものでも歴史的なものがまだたくさんあり、冒頭に書いた通り、歴史を感じるお庭でした。
最後に七福神がところどころに置かれています。
撮ってきた写真を整理したところ、大黒天が抜けていましたが、六福神を載せておきます。
みんなほっこりとてもいいお顔をしています。


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