青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

“昭和”から“令和”への警鐘!

2021-06-17 | 今を考える

まさに「三丁目の夕日」の世界。ちなみに僕はあの映画が嫌いです。昭和30年代は、あんな綺麗ごとの世界ではありませんでした。営利誘拐もあれば、犯罪も現在よりも多く、特に性犯罪は現在よりも野放し状態。食料添加物に大気汚染と、どちからと言うとロクでもない世の中でした。

言い方を変えます。生存競争の激しい社会でした。格差など当たり前。その格差を解消するために、より働き、より勉強をして、自分たちの環境をより良いものに変えようと、皆が競った社会でした。

現在は、どれだけ勉強やアルバイト、スポーツ、就活に頑張ったかには目を向けず、「格差があるのはおかしい」と叫ぶ人が多過ぎます。格差が無いなら、誰も頑張りません。よく見れば分かりますが、たいていの会社は1部の優秀な人たちが、他の仕事が出来ない人たちの給料分も稼いで、みんなが年功序列をベースに似たような給料を貰っています。これでは成績の良い人ほど給料に不満を持ちます。

現在のようなLGBTに関する考え方を含め、「共産主義」的な考えばかりが幅を利かす世の中に、いつの間に日本はすり替えられて来たのでしょうか?今度の五輪、トランスジェンダーか何か知りませんが、重量上げというパワースポーツの女子部門に、男性が出場するのをご存知ですか?体は男だけど心は女性だから、女子の部門への出場を認める。これ、正しいことですか?IOCが認めても僕は認められない。頑張って来た女性選手たちは、「冗談でしょ?」と、当然ですが反発しています。こんな頭でっかちな世の中が、素晴らしい未来だったとは、子供の頃の僕は思いもしませんでした。



写真は真ん中が僕で、駐車中の車の右、門柱のあるのが僕の自宅でした。若い人は知らないかも知れませんが、車の後方左の住宅が、「文化住宅」と呼ばれたアパートです。この写真を撮影したのは小学校に行く前ですが、この5人、全員年齢・学年が違います。僕は下から2番目。

この時代は、自宅の前や公園、放課後の学校、ため池、雑木林、いろんな所で皆で遊びました。自宅に籠る子供は皆無。(一人だけ私立を狙う勉強のため、姿も見せない子供がいましたが、入試に失敗!)テレビゲームは当然ありません。トランプや双六は雨の日だけ。それも皆で一緒に遊びました。

更に、一緒に遊ぶもっと大きい子供も大勢いました。ここに写っていないのは、彼らは小学校に行っている時間だから。(笑)子供の時の1年違いは、圧倒的に知力・体力ともに「差」があります。そういう中で揉まれるから、反骨心も競争心も、いろんな事が育まれました。

悪い事をしていたら、近所の大人誰もが、自分の子でなくても注意しました。だから、ほとんどの子供がたくましく育ち、競争心も独立心も旺盛でした。

今の子供は、親の過保護の下で育ち、塾通いや習い事以外に競争が無い。与えられたもので1人で遊ぶ。違う年齢層と触れ合う機会も少なく、「縦社会」を学ばない。保育園、幼稚園、学校と、常に同じ年の子供と仲良く競争も少なく「一緒に仲良く」過ごす。

これでは世の中、去勢された動物、飼育され卵を産まされる鶏、乳しぼりされる牛のような子供ばかり増えるハズです。僕が世界各国で見て来た国では、今も子供は競争中。そもそも飛び級もあるし、日本のように何歳から新卒で働くという概念もありません。

新卒採用なんて無く、学生でありながら授業料は会社持ちで働くなんてザラ。(バイトではない)大学は18~22の若者のものではなく、あらゆる年齢の人が行く。定年もなく、早くリタイヤしようが、死ぬまで働こうが本人の意思決定によるものです。

親に子育ての力が無くなった今の日本、学費免除はOKです。しかし、失われた子供たちの生きる力、世界に比べて圧倒的に軟弱なフィジカル・メンタル両面の強化は、一体誰がどのように施すのでしょう。

親子で例えばアメリカ社会を、1週間でも経験すれば(観光旅行ではなく!)、日本とアメリカの「人間の生きる力」の差を目の当たりにし、愕然とすると思います。今の日本人は、自分が普通と思う大多数の同じ階層の人間しか見ていないようです。財産があるか無いかではなく、溌溂と生きている人間と、なんとなく生きている人間の「違い」を知らなさ過ぎると思います。野生とビニールハウスの促成栽培の違いを知るべきです。

このままでは日本は終わります。自分の子供が、自分を超えた。トンビが鷹を産んだなんて話、今はほとんど聞きません。

日本人ほど「責任を取らない国民性」を持つ国は、他にないかも知れません。自分のこと、自分の会社のこと、自分の国のこと、全て他人任せで自分がどうこう言っても仕方がない・・と、自分で責任を負いながら何かをしようとする人が少ない。緊急事態宣言下でも「我慢ができない」と子供のようなことを言って、外を出歩く人の多いこと。

せめて自分の子供に対しては、責任を負って子育てをしないと、次世代は大変な時代になってしまいます。若者が重税に苦しむのではなく、老人が放置される世の中に。あるいは他の国に脅かされる国になっている可能性が大きいと考えます。


美しい文字・美しい言葉使い!

2021-06-16 | 昭和・思い出は色褪せない

皆さんは学校を卒業する時、友達や先生からサイン帳やノートに「寄せ書き」をもらったりしましたか?最近、昭和10年生まれの母親のアルバム等を一緒に見ていると、母親の中学卒業時のサイン帳が出て来ました。友達や先生からの一言が書かれたノートなのですが・・・本当に驚きました。

書かれている内容も胸が熱くなるようなものが多いのですが、とにかくみんな字が上手い!達筆です

筆で書いている先生が多く、中にはハイカラな万年筆で書いている人もいますが、みんな字が上手いのです。当時にすれば当たり前だったのかも知れません。僕は小学校1年から大学時代まで書道を習い、免状を取る所にまで行きましたが、これも母親に勧められて行ったからこそ。

僕の小学校・中学校卒業時のサイン帳も出て来たので比べると、母親の友人達とは比べ物にならないほど、みんな字が下手!中には上手い子もいますが少数です。字の上手い友人たちは、現在みんな医者、教員、会社の重役になっており、下手な人たちはどこで何をしているか知りません。字の上手い下手は、学力や生きる力と関係があるのかも知れません。字を綺麗に書くことが出来る人は、何事にも頑張って取り組む力があるとか、仕事や人間関係に丁寧に接することが出来るとか、絶対に何かあるように思います。

次に僕の息子が卒業時に書いてもらったサイン帳を見ると、更に字が下手になっています。下手な人の人数も増えますが、下手の度合いが・・。字が汚な過ぎる、下手過ぎる。

3世代のサイン帳を見て思ったのは、特に先生の字が、余りにも下手になったことです!これには驚きました。

昔の先生は皆達筆。僕の先生たちは、抜群に上手い人が少数で、他は並みと言ったところ。でも、息子の先生たちは、「友達が書いたのか?」と思うほど下手!とても教員の書く文字ではありません。

ここまでにご紹介した写真は、先生が書いたものですが、ここからご紹介する写真は、全て中学3年生の書いた文字です。

昔は直筆で履歴書も書きましたし、ラブレター等も書いたもので、その内容以前に文字にも気を使いました。汚い文字で読んでもらえなければ、中身がどんなに良くても相手に見てもらえませんから。

今は何でもPCで打ったり、年賀状も印刷で済ませたりと、自分で書いた文字を人に見せる機会が明らかに減りましたが、極論、僕は汚い字を見ると、きっと書き手は頭の悪い人なんだろうと思ってしまいます。

学校の先生が通知簿に「もっと頑張ろう」と、下手クソな字で書いていては、権威も何もあったものではありません。

僕が1部上場企業に勤めていた時、課長以上になるとみんな揃ったように(誰かに憧れていたのか?)モンブランの万年筆にボールペン、そして高級システム手帳を使っていました。ところが、手帳を覗いてみると下手なのはマシな方で、読めないほど下手な字、誤字が溢れていました。筆記用具が泣いていると思いました。字の下手な人が高級ペンを使うほど、見ていて不釣り合いなことはありません

服もそうですよね。鍛えた体にはいろんな服が似合いますが、そうでないと服に負けてしまい、着こなしているとは言えない人が多い。

どんなにいろんな道具の発明があっても、人として、言葉使いが綺麗、字が美しい、所作が美しい等が身に付いている人は、接して気持ちが良いものです。その逆の人と一緒に過ごす時間は、とても耐えられません。

PCやスマホを使えば難しい漢字も一発変換ですし、メールを使うなら、その人がどんな字を書くのかも分かりません。そんな時代だからこそ、綺麗な文字や言葉使い、節制が生み出した体形には値打ちがあると思います。

若い人は今からでも学んでほしい子供たちには今すぐに、綺麗な文字を書くことと、きちんとした言葉使いをすることを教えてあげてほしいと考えます。そういう人は、一生教養を身に付け続け、豊かな人生を歩んで行くのだと思います。


小林亜星さんを偲ぶ

2021-06-15 | 青春の音盤

作曲家で俳優としても活躍した小林亜星さんがお亡くなりになり、とても残念です。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

僕の中では小林さんは、俳優であると言うより、作曲家。しかもCMソングの第一人者で、僕は勝手に「西のキダ・タロー、東の小林亜星」と呼んでいました。

 

亜星さんの曲で、最も大好きなのは「サントリーローヤル」のCMで、ここで使われている曲です。

更に、この「サントリーオールド」の曲も。大物外国人俳優までもがウイスキーのCMに出ていた70年代が懐かしい。今ではタバコ、車、お酒のCMが本当に鳴りを静めてしまいました・・・。

俳優としての亜星さんでは、高倉健さん主演の「冬の華」で、スナックでカラオケのマイクの取り合いをするヤクザを演じていたのが憎めませんでした。


冠水!関大前!

2021-06-14 | 昭和・懐かしい北摂の風景

昨夜の大阪・北摂地域。夜中の12時頃から突然の豪雨と落雷。久しぶりにすごかった。一瞬でしたが、停電になるのも珍しいことでした。「ゲリラ豪雨」と言いますが、豪雨災害なんて昔は台風くらいでしたが、今はある日突然起きるようになってしまいました。明らかに気候変動が原因です。備えあれば憂いなし。懐中電灯やちょっとした備蓄は、今や当たり前にしておきたいものです。

近畿は観測史上最も早い梅雨入りを5月に済ませていますが、関東では今日にも・・だそうで、狭い日本なのに東西で随分違うものです。雨が続き太陽を浴びるのが少ないと、人は鬱になりがちなのだそうですので、十分心のケアにも注意が必要です。欧州の人たちがバカンスを取り、太陽を浴びに行くのも当然なのかも知れません。

写真は2013年8月、阪急・関大前駅の駅前の風景です。関西大学の学内は何ともありませんでしたが、写真右方向にある川が溢れてしまいました。

普段は何ともない場所が「ゲリラ豪雨」で、エライことになってしまう。そんな季節がこれから台風シーズンの終わりまで続きます。皆様、コロナ対策だけではなく、自然災害にも気をつけて下さい。

熱中症搬送も頻発するような暑さになりました。早く夏用の汗の出る身体になるように、体調にも気を付けて下さいね。ペッボトルを持ち歩くことも大切です!


大阪城博覧会 ~こんな大きな影響がありました!

2021-06-13 | 昭和・懐かしい大阪の風景

「大阪城博覧会」、覚えている人います?1983年10月1日から2か月間、大阪城の「周辺」で行われたイベントです。別名「大阪築城400年まつり」。



しょぼいイベントという記憶しか残っていないのですが、今振り返ると、結構大がかりなイベントでした。まず、「大阪城ホール」は、このイベントのために作られました。イベントは大阪21世紀協会の主催で、その会長である松下幸之助が、皇太子殿下・妃殿下(現天皇・皇后)もお招きし、大阪城ホールで開幕宣言をしました。

このイベントで作られたもう1つのものが、大阪環状線の「大阪城公園駅」です。環状線に駅が1つ増えるということに、当時何となく凄さを感じました。

そしてもう1つ覚えているのは、このイベントのオープニング・パレードが、後に「御堂筋パレード」として定着したことです。(今はもう無くなったのが残念ですが)確か、この期間に大阪港では、「大阪世界帆船まつり'83」も開催しています。

大阪の経済界はこのように、大した目玉コンテンツがないイベントであっても、成功に導いてしまうパワーを持っていることは、この後の花博でも証明されています。近年の気候変動に伴う災害多発や、コロナ感染者が1番多いのはどこかを考えた時、東京一極集中の日本の姿を再考するべきだと考えます。