古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

イギリスマドリガルCD

2010-09-11 19:16:35 | ルネッサンス・バロック音楽
イギリスのマドリガルを歌っている合唱団ならばOxford 大学
出版の楽譜本から何曲も歌っていることだろう。ここに
収まっているのは60曲。でも英マドリガル全体からすれば
ほんの氷山の一角。

ジャケットは楽譜表紙と同じ絵。CDの方はかなり色が褪せている。
丸テーブルを囲むように楽譜が置かれ、手前にはガンバが数台。
楽譜本は1978年に出版され、同時期に30曲入った2枚組
LPが出たらしい。タイアップLPというところ。

こちらのタイアップCDは2008年にでた、抜粋もの一枚。
演奏はLPと同じプロ・アンテイクワ・カンティオーネで楽譜編者の
Phillp Ledger指揮をしている。演奏はあまり面白味はないが、
草分け的には貴重だろう。

滅多に聴かないのだが、合唱団での曲探しに思い出したように聴く。
久しぶりにWilbye の『さよなら、愛しのアマリリス』を聴いていたら、
昔歌った時と、2か所音符が違っていた。いわゆるムジカ・フィクタ。
歌った時に使用した楽譜は全音のイギリス世俗曲集Ⅰで編者の
皆川氏はムジカ・フィクタにしていない。

このOxford楽譜ではその個所はカッコつきナチュラルになっていた。
CD演奏はカッコ無視で半音下げて歌っているのだ。
最初は違和感を感じたが、慣れるとコレもありかな、とどっちが
いいのかわからなくなった。このムジカフィクタは歌う側に任せられて
いるのだが、個人個人感じ方も違い、小さいようで大きい問題なのだ。
コメント
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