古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

コンサートシーズンの始まり

2010-09-04 21:51:20 | ルネッサンス・バロック音楽
いよいよコンサートシーズン、といっても初秋の感じは
全くない。炎天下のもと、汗ふきふき、よろよろ歩き、
東北学院大のレクチャーコンサートに行った。今年度の2回目で
6月の一回目は行けなかったので楽しみにしていた。
メゾ・ソプラノ波多野睦美さんとガンバ・コンソート&チェンバロ。
会場の土樋キャンパス礼拝堂には何度かコンサートで行ったこと
があったが、こんな暑い時は初めて。会場についたら団扇を
渡された。でも演奏中はまさか演奏者に失礼だし、、と思ったら
「どうぞ煽いでください、水分も補給してください」とのこと。
団扇が舞い、礼拝堂ににつかわしくない寄席風に。

プログラムはダウランドーシェイクスピア劇中歌ーパーセル
とはっきりしたテーマがあり、曲はいわゆる名曲が多かったが、
さすが歌い込まれた完成度の高さに感動した。
この3つのグループの中では特にパーセルがよかった。

歌が素敵なのは前からわかっていたけど、今日は話が上手な
方なのにまたあらためて魅力を感じた。
日本歌曲を歌う時の心構え、語りから歌へ変化するきっかけは何か、
古楽とビブラートの話、どれも問題意識が常にあり、あれこれ
悩まれる方だからこそ説得力のあるお話が聴けた。きっと教えるのも
お上手なのではないかと思った。

休憩で外に出たら、旧知のガンビストが今日のために新潟から
いらしていたのにびっくり。暑さにかかわらず、ずいぶんお客様が
多かった。暑さをこらえての演奏者の姿をみながらこっちは団扇を使い、
ちょっと申し訳ない感じだった。でも暑さは一向にしずまらず、
「流れよわが涙」ならぬ[流れよわが汗」となったのだった。
波多野さんがおっしゃった通り、帰宅後のビールは最高でした。
コメント (2)
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