古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

楽器の盗難

2010-09-01 12:29:49 | その他
朝の涼しい貴重な時間を今日も「BSクラシック倶楽部」を観て
過ごしてしまった。草取りは延期更新中。
今週はオーボエがやけに多い。(3回目)
古楽だとつい、様々な「邪念」が浮かび、容易に楽しめないが、
モダンオーボエ(渡辺克也氏)の涼やかなしみいる演奏を聴いて
リフレッシュ。

中でもウルグアイ生まれの作曲家の「サマーソング」は微妙な
グりッサンドも使われ、超絶技巧を駆使した曲で伴奏ピアニストも
いやみのない熱演であった。
それにしてもオーボエ奏者はカッコいいお洒落な人が多いなあ・・。

新聞をみていたら、コントラバス盗難の容疑者逮捕の記事に
目がいった。今年5月に演奏者宅から盗まれたコントラバス5台
弓19本が無事発見されたとのこと。盗難の際にもニュースに
なったらしいが、全然知らなかった。
山形由美さんのフルート盗難事件はまだ耳に新しいが、よくもまあ
こんな大きな楽器を運んだものだ。それも5台も。

記事によればコントラバスはいずれもイタリア製で、1700年代後半
~1927年に作られたそうだ。1700年代後半&コントラバスで
モンテクレール(1667-1737)が思い浮かんだ。
バス・ドゥ・ヴィオロン弾きのモンテクレールはイタリアで
コントラバスをみてフランスでオペラオーケストラにコントラバスを
入れたといわれている。

ニュース記事の高額弦楽器窃盗事件と書かれた紙の前に鎮座する
6台(このうちの一台は別件らしい)さて、どれが18世紀後半の楽器
だろうか?目を凝らしたところでわからないけど・・。

ニュースにならないような楽器の盗難は巷ではよく起こって
いるようだ。もっといい楽器が欲しいと思うのは楽器を演奏する
誰もが思うこと。実力が伴ってから、と思いつつ、よくない楽器で
さらうより、いい楽器からより多くを学べることが大いにあるのが癪。
コメント (2)
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