わが教団の信徒理事もされたN兄が、17日召天されました。謹んで哀悼の意を表します。
兄は私とほぼ同じころ、救いにあずかったと記憶しています。救われる前は大変な酒豪で、まわりの方々が苦労されたとお聞きしました。でも、救いにあずかってからはすっかり変わり、学院で、全国大会の折、喜びにあふれて証ししていたのを、昨日のように思い出します。
日本が好景気のとき、兄もその波に乗り、建築関係で大きな事業に成功、学院施設や教団の教会をいくつも建てられたとお聞きしました。私は学院にいたとき、新浴場そばを、これもN兄がささげたのだなぁ、と思い出しながら幾度となく通ったことをおぼえています。
バブルがはじけてからは、兄の事業も苦しくなり、晩年はつらいところを通られたようです。でも会うたびにイエス様に救われた喜びを証しされ、最後までキリスト者としての歩みがゆらぐことはありませんでした。また兄の救いがきっかけになり、御親戚もふくめ、じつにたくさんの方々が救いに導かれたことは、特筆に値することだと思います。それだけ、兄の変わりようは劇的だったといえましょう。もうひとつ、N兄を教会に導いたのは、赤の他人ですが、これまた名前がN兄で、老いてますますお元気、忠実に教会生活を送っておられます。人を導くということのすばらしさ、私たちもぜひ、この喜びを体験したい、そう思いながら兄を天に見送らせていただきます。