しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <同じことが>

2023-07-07 | ルカ
「ちょうど、ノアの日に起こったのと同じことが、人の子の日にも起こります。」(ルカ17:26新改訳)

本章後半に「同じ」という言葉が七回くり返されているのが印象的である。すなわち24節から始まり、26、28、30、31、34、35節と続いている。これは偶然(ぐうぜん)ではなく、主が私たちの心に深くきざみつけようと意図(いと)されたからにほかならない。▼それでは、何が同じように起きるのか。注意深く読んでみると、再臨と世の終わりには、人が二つに分けられる神の審判が「突如(とつじょ)として起きる」ということであろう。人々がまったく予想もしていないとき、審判は始まる。楽しく、満ち足りた日常の営みがいつまでも続くように思い、終わりの日など夢にも思っていないとき、突然、人々はふたつに分けられるであろう。▼なかよく交わり、働き、同じ場所で同じことをしていても、人々は天にあげられる者と、下のほろびに落ちていく者とに峻別(しゅんべつ)される。そこには「情状酌量(じょうじょうしゃくりょう)」の余地(よち)はまったくなく、あいまいな判断の入り込むすきもない。そのときほど、「情け容赦(ようしゃ)なく」との言葉がぴたりと当てはまるときは人類史上なかったし、今後もないだろう。だからこそ、すべての人は目をさまして地上生涯をおくらなければならないのである。