酒のさかな

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玄海原発申請で、某S県知事のイイグサは何?

2013-07-19 12:18:57 | 怒っちゃうぞ系
7月18日の佐賀新聞に、キムジョンイル似の某S県知事の会見記事があった。
玄海原子力発電所が止まっている間も金が欲しいので、「出力割税」という仕組みを九電に相談するらしい。
そんな勝手な税金の理由は、そこに核燃料があるだけで防災面で金がかかるから、だという。
これを聞いて「ほぅ、そりゃいいことだ」と思った人は善人である。

私の持論では、善人は社会のゴミでしかない。
例えるなら、プリウスなんぞに乗って、社会正義然と制限速度ぴったりで真っ直ぐ前(だけ)を見て走るオバハン。
子供が手を挙げる横断歩道なんか目にも入らない、当然止まってあげることなどしない。
なぜなら周囲を全く見ていないから。

同じく、キムジョンイル体制下にあるこの県の発表を「ほぅ、そりゃいいことだ」と信じることは、社会の罪である。


〔出典抜粋:佐賀新聞ホームページ〕

【再稼働と避難計画】

新聞記者:
原発再稼働の是非を判断する際、県は安全性や必要性、地元の意向を確認することになると思うが、今回は避難計画の整備を条件にする必要があるのではないか。

知事:
県は東日本大震災後、応急的な防災計画を作り、国の指針に沿うかたちで改定してきた。
今の計画が100点満点ではないが、落第点でもない。
いざ(事故が)起きたときに何が必要になるのか、さらに検討を進めなければならないが、現段階で安心できない計画ではない。
再稼働の論議と避難計画の論議は別だと考えている。



キムジョンイル殿は、どのツラさげて避難計画のことを
【落第点でもない】
【現段階で安心できない計画ではない】
と言っているのだろう。

例えば、放射線障害を防止する唯一の武器である〔安定ヨウ素剤〕をどうやって住民に配布するのか?
国で、やっと各戸配布の方向性が決まったが、それは大人用の話である。
一番影響のある肝心カナメの子供への配布方法は、「全く」考えられていない。
本来は逆だろう、大人は飲まなくたっていいのである。
事故によって放射性ヨウ素が空気中に排出され、8時間以内に飲まないと効果が得られない。
8時間以内に服用できて、なんとか放射能の体への取り込み量が半分になる。

間違ってはいけない。
これは国が服用決定してから8時間ではないのだ。
原発が破壊し、ヨウ素の放出が始まってから8時間・・・
事故の概要を国が把握するまでの時間、報道で住民が知るまでの時間、放射性ヨウ素が検出されるまでの時間、お偉いさんが「服用決定」するまでの時間、親が保育園まで迎えにいくまでの時間・・・
さらに、子供用の安定ヨウ素剤を計って溶かす時間(爆)、公民館に子供を集めて飲ませる時間(爆)

8時間・・・誰がどう考えたってムリ。
小さな子を持つお母さん方に聞きたい。
この計画は本当に【落第点でもない】のだろうか。

さらに、福島原発のことを思い出してみよう。
家を追われた人たちが、避難所で長期間苦労されていたのは記憶に残っているだろう。
福島の事故での避難所は津波による避難者と原発事故による避難者で、最大2000人収容の場所もあった。

玄海原子力発電所ではどうか?
現在の避難計画では30kmの範囲が災害対策範囲となっている。
たしか5kmは「即避難」、10kmもかなりヤバイから避難するだろう。
福島級の事故ともなれば、一時的には30kmに避難指示が出されるだろう。
もし、避難計画に書いてあるのなら聞きたい。
この少なく見積もっても10万人単位の人が、一時的にしろ避難所で生活できるのか?
おそらく大小合わせて100か所以上の避難所が必要だろう。
事故直後の2~3日ですらも、それだけの物資と人員が機能するような計画は、何一つ考えられていない。

【現段階で安心できない計画ではない】
そんなこと誰に対して言っているのだろうか?
ましてや、【再稼働の論議と避難計画の論議は別だと考えている】とは何を意味するのか?
福島の人々を少しでも謙虚に顧みることはできないのだろう。

ところで、今回言い出した〔出力割税〕・・・
九電にとっては「出力もしてないのに(金も生み出していないのに)とんでもない」話である。
それがすんなり通るのなら、その裏には(これを呑んでくれたらゴニョゴニョ)ってお約束はないのだろうか(毒)
だって、「原発が稼動したら寄付なんていくらでも」とのたまった九電さんである。
おいしい話には必ず裏がある。

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