酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

【格言】 無茶はいいが、無理はするな

2012-05-06 08:21:10 | ことば系
【無茶はいいが、無理はするな】
意味:ハタから見て無茶に見えても、本人が自覚してわかっていれば問題ない。
   でも、自分で「無理かも」と感じることはしてはいけない。
   それは本当の危険そのものだからである。

昔よく後輩に言ってた言葉である。
当時は若気のいたりで、自分でも無理かもと思いながら突っ走ることもあった。
歳とった今では、「自分の無理がわからないのは、やる資格がないということである」と付け加えたい。

遭難、北ア8人死亡 薄着、天候急変で身寄せ合い 低体温症か
産経新聞 5月6日(日)7時55分配信

 北アルプスの山中で5日、60代以上の男女8人が死亡するなど計13人が死傷した遭難事故。命を落とした北九州市の6人は吹きさらしの尾根で身を寄せ合うようにして倒れていた。死因は低体温症とみられ、薄着とも言える不十分な装備が悲劇を招いた可能性が高い。捜索に携わった関係者は「もう1枚着ていれば助かったかもしれない」と無念さをにじませた。
 「軽装で夏の雨具姿。フリースを着ていない人もいた。60、70代には体力的に厳しかったと思う」。5日早朝から始まった捜索に参加した山岳遭難防止対策協会のメンバーは、北九州市の6人が見つかった状況を語った。
 6人が見つかったのは登山ルート上で、さえぎる岩場などない尾根。対策協会によると、寒さをしのぐために雪洞を掘った跡や、テント用具もなかった。十分な防寒具は身につけておらず、手袋を着けてない人もいた。
 長野地方気象台によると、6人が向かっていた白馬岳周辺は夜になって吹雪となり、気温も氷点下となっていた可能性があるという。大町署幹部は「この時期は冬山用の装備で登るよう指導しているが、毎年遭難が繰り返されている」と残念そうに語った。



時々そんなバカなと思うことが起きる。
死んだ人を責める訳ではないのだが、ありえないのである。
雪崩轟くゴールデンウイークの白馬に、薄着で行くだろうか。
それとも、何か特別な理由があったのだろうか。
5月初めの北アルプスは、感覚的には晴れた大山スキー場くらいの気候である。
スキーで汗かいて、ゲレンデのテラスで薄着でビール飲むことはあるが、基本は冬。
冬装備であたりまえ、というかそれ以外考えられない。
当然積雪で、アイゼンは必須だから軽装がいかに不釣合いかわかるというもの。
氷点下というが、夏山でも10度以下は当たり前の3000mなのだ。
夏でもセーターくらいは持っていく。
まして雪山に綿パンや手袋なしってあるのだろうか。

今回の事故の起きたコース(赤)である。
三国境で凍り付いていたという。
白馬は夏登山として、大雪渓(青)から日帰りしたことがあるが、それでもツエルトは持っていた。
夏のガスった雪渓は寒く、まるで冷蔵庫の中をウールの長袖シャツで登った。
座ることもできない雪渓を脱し、やっと岩にへたり込んで休憩したすぐ横に、ハクサントリカブトが咲いていたっけ。

〔資料映像^^;〕


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2 コメント

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間違いかな? (てん)
2012-12-01 17:53:49
無理はしても無茶はするな ですよね?
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Unknown (よよよ)
2012-12-04 00:13:17
普通はそう言うのでしょうが(笑)
無茶は客観、無理は主観ととらえてみれば、自分で自分に嘘をつかなければ、他の人がどう見ようとかまわないってことで。

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