酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

親父の退院

2006-07-26 22:17:23 | のほほん日記系
明日は親父の退院日である。
6/5に救急車で運ばれてから8週間、入院前の95%以上には回復した。
なにも特別な治療方法がされたわけではないが、主治医の「救急科」のDrはなかなかいい判断で問題を乗り越えてくれたと思う。

頭部外傷は、いわゆる致死的な脳障害を回避できたとしてもいろいろな問題が発生することを「親父の入院」を通して実感した。まさに【全身病】である。

入院後数日・・・脳出血、脳浮腫による致死的障害の恐れ。「命は大丈夫か」という家族の絶望期。
1週間目・・・重大な身体障害は回避されたように見える。肺炎の発生、錯乱。「命が助かった」という家族の希望の時期。
2週間目・・・高次脳機能障害の急性期。記憶障害、失認、錯乱、暴力。「強烈な痴呆の様相」を目の前にした家族の不安と絶望。
3~4週目・・・記憶障害や失認からの異常行動期。脳外傷による高血糖。「一喜一憂」による家族の動揺と疲労。
5~6週目・・・記憶障害の急激な回復期。SIADHによる低ナトリウム血症。「自分の状態を理解できた」ことによる記憶の回復には目を見張るものがある。歩行リハビリの開始。家族の希望と安心。
7~8週目・・・SIADHの観察。記憶障害は事故前後以外はほとんど回復。

ほとんど障害を残すことなく、あの事故直後の状態からここまで回復することができた。運が良かったとしか言いようがないが、とにかく家族としては嬉しい限りである。

【応援してくださった全ての皆様に感謝申し上げます】

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