酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

教育格差?

2007-04-22 22:05:12 | のほほん日記系
先ほどブログを書きながら、ふと思いよぎったことがある。
ヒンシュク買いそうなのであまり声高に言ったことはないが、時々考えていたことを書いてみよう。
以前、会社でかわいがってくれた上司の言葉
「俺も今思えば3流大学でも行っとけばよかったと思うよ」
彼は九州でも優秀な工業高校卒業で、推薦で進学するか就職するかで迷ったという。
結局、親に車を買ってもらうという約束で地元に就職したのである。就職自体も決して悪い就職口ではなく、我社は給料も良かったらしい。
これを聞いて私はどう感じたか?
『行っとけば良かったなんて選択肢は私にはなかった』
大学に行くことは小学校くらいから薄々"当然"のことであり、モノゴコロついてから大学に行くことは当然の予定だった。
同じように職場の短大卒の姉ちゃん(彼女は家庭の事情で浪人する余裕がなかった)も私に同意した。
「行こうか行くまいか」という選択肢は少なくとも「大学に行った者」にはなかったのである。

つまり、私たちの時代ですら〔大学に行く行かない〕は決まったことであり、子供が選択するものではなかったのである。(おそらく過渡期だったと思う)

では、現在はどうか。
娘が小学生の頃、私の中学の同窓会でオバサンになった同級生たちが、
「私たちの頃は70点取ったら喜んでたけど、今は70点で出来ると思っていたら大間違い、クラスの半分以下だよ」
と〔私達の頃と時代が違う〕〔塾にいかんと取り残される〕を話題にしていた。
その時はこっそり『あのな、70点とか取ったことないぜ、それはあんた達だけ』とどこ吹く風で塾反対派だったのだが、今日の塾の説明会でちょっと考えが変わった。

おそらく「大学か就職か」が選択肢だった人たちが親となり、自分の子供には「大学に行って欲しい」と、他の選択肢を与えないのだろう。
(きっと私達の親世代がそうであったように。)
塾のあの話で洗脳されるような"お母さん方"は1世代ずれていることに気づいてはいない。(それなりのお母さんなら"洗脳"されることはない。落ち着いて自分の子供を見つめることができるだろう)

塾の説明会で"洗脳されたお母さん"は自分の子供にあの話を実行させるのだろうか?それは無理である。別に頑張らなくてもそれなりの子供がいることが到底理解できまい。
(元々出来る子がもっと上を狙うためなら猛勉強も賛成であるが)

私達の世代がおそらく「経済的家庭の事情」で進学をあきらめていた世代の末端だと思う。
私達よりもっと前の世代が親であれば、家庭の環境によらず『とんでもない優秀な子』が突如として出現することがある。
しかし現在では、ほとんどの場合『蛙の子は蛙』、ちょっと頑張って『アマガエルの子がトノサマガエル』程度なのである。

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