酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

【気になる語録】 PM2.5

2013-02-24 09:02:21 | ことば系
【PM2.5】ぴーえむにーてんご コノヨミカタヘンジャナイカ(~_~;)
 空気中に浮遊する微小な粒子状物質で、中心径2.5ミクロンで分粒し、それ以下の粒子の1㎥あたりの重量をとったもの。
(本当は違うけど、面倒だから2.5ミクロン以下の粒子濃度としとこう)
 鼻腔の生体防御(鼻毛や鼻水ね)や気道の防御(線毛や粘液ね)をかいくぐり、容易に肺胞まで達するため、肺への沈着物質として健康被害が懸念されている。
〔環境基準〕日本では、WHOと同じく、1日平均値 35μg/㎥ を【目標】としている。

ちなみに、PM2.5が測定される以前は、長い間10ミクロン以下の粒子を捕捉したSPMが測定されていた。
つまり、SPM⊇PM2.5となり、SPMの一部を抜き出して測定しているといえる。
SPMとPM2.5の挙動はかなり類似するので過去のSPMのデータも参考になるだろう。

〔出典:平成23年環境白書(佐賀県)〕
佐賀県の粒子状物質は年々減少しているように見えないだろうか?

さて、このところTVや新聞でPM2.5という言葉がやたら見受けられるようになった。
中国での大気汚染、それが日本に飛んできて環境基準を超えているというのだ。
連日、PM2.5予想などどいうものがホンキで報道され、喘息や気管支の弱い人には外出時には気をつけるよう呼びかけられている。

バカげている。
そもそも、環境基準は健康被害を防止する目的の基準ではなく、長期的に健康的な生活環境を確保するための目標値である。
35μgという基準値を50や100超えたからといって、健康に影響があるはずがない。
環境基準を何年もずっと超え続けたら、喘息や肺がんが増加することも考えなければならないが、日平均値を時々越えたって「全く」問題ない。
もし、環境基準の数倍程度で喘息が酷くなるという専門家がいれば、科学の皮をかぶったエセ専門家(それは宗教信者に近いだろう)である。
なぜなら、PM2.5はそもそも刺激性物質ではなく、肺胞まで生体防御にかからないで到達してしまうことが問題とされているものなのだ。
そんなものが、物理刺激により誘発される喘息を悪化させるわけがない。
基準を超えたPM2.5が原因なら、屋内でも喘息発作は簡単に誘発されているだろう。

公開されたデータをあげて説明しよう。
これは日本で一番レベルの高い東京都が公開しているデータである。

普通に使われているファンヒーターからもPM2.5は発生している。(当然だが^^;)
発生量はごく少量の22μg/㎥程度。
しかし、環境基準の35μgを超えて云々いう人なら、ファンヒーターだけで屋内の狭い空間に22μgも排出されるのなら、ヒステリックになる必要があるのではないか?
さらに・・・

家庭の台所からは、基準の約23倍もの(笑)800μg/㎥が測定されている。
つまり、狭い家屋内で、すでに環境基準なんていくらでも超えているのである。
家庭の台所で喘息が悪化するなんて言っている人を見たことありますか?

ちなみに、某SAGA県では肝がんワースト1撲滅キャンペーンをやってるようですが、全国一のPM2.5発生県になりそうですけど、他にすることはないんでしょうかね?

佐賀県の風物詩、稲ワラの野焼きからもPM2.5はたんまり(~_~;)
15000を超えているのだ。

もちろんディーゼル車両からは、東京都が規制をしたくらいにたっぷり排出されています。
このくらいの発生量であれば、健康被害も感じ取ることができますが、環境基準を瞬間的に超えたからって・・・ねぇ。

ちなみに佐賀県では過去にもしょっちゅうSPMが環境基準を超過しており、成分分析を行ったことがあるが、その多くはイオン成分であり海塩由来か土壌由来であることが示唆されている。
報道ではいかにも中国の大気汚染の画像と重ねているが、粒子状物質の半量は自然由来であることをもっと報道すべきである。

さて誰がPM2.5の値を利用して一般市民を中国嫌悪に向かわせ、ヒステリックに子供にマスクを着けさせているんでしょうね。
ちなみに中国の大気汚染のニュースがされていた時のPM2.5の値は、1600程度だったというのですが・・・そりゃ体にも悪いような気がするけどね。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
基本的には河添恵子氏を信用しています (関われば死)
2013-03-02 20:22:46
>さて誰がPM2.5の値を利用して一般市民を中国嫌悪に向かわせ、
>ヒステリックに子供にマスクを着けさせているんでしょうね。

まあブログ主様が「石家荘」や「北京」に移住でもすれば説得力も
出てくると思うんですが、ブログ主様も本音は中国の環境、嫌ですよね?

一時的な「野焼き」その他と、24時間受ける日常の大気汚染とでは
意味が違うのでは?
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Unknown (よよよ)
2013-03-02 20:48:21
中国の環境は昭和40年代の日本です。
当時はぜん息なんかが公害病として問題でした。
さて、今言われているPM2.5は、いわゆる「有害物質」ではないということです。
もちろん有害物質も含まれていますが、それだけではないし、中国の大気汚染が「そのまま」飛んできているわけではない。
瞬間値でも刺激物質であるオキシダントや窒素酸化物、亜硫酸ガスはぜん息や呼吸器が弱い人には問題です。
中国問題よりずっと昔から、西日本のSPMは「野焼き」と「黄砂」の季節に環境基準を平気で超えてました。
24時間受ける日常の大気汚染・・・は、今の日本には存在しません。
PM2.5の瞬間値に対し、ヒステリックになるのは馬鹿げています。
冷静に今後の動向を観察することが科学的な態度です。
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Unknown (よよよ)
2013-03-02 21:20:06
河添恵子氏って知らなかったので、ちょっとネットを漁ってみました。
冷静な評価ができないモノを知らない人のようですね。
コメントいただいて嬉しかったのですが、まじめにコメント返してしまって残念です。
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