酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

代々木パンデミック

2014-09-02 08:38:36 | のほほん日記系
デング熱が大方の予想を覆して、今日で22人の発症者となったようだ。
全員が「代々木公園周辺」に行ったことがわかっている。

ところで、最初のデング熱が確認されてからすぐに、代々木公園の一部で蚊の駆除が行われた。
【封じ込め】である。
感染症の合言葉「TPP」つまり、タイム、パーソン、プレイス、のうち、プレイスは明らかになった。
だったらもっと徹底的に代々木公園の蚊を駆除すべきだと思いがちだ。
特に発症者がこれだけ多くなったので「偶然運がわるく感染した」のではなく、明らかに代々木公園の蚊が危険なのは誰もが感じるところだろう。

しかしすでに、蚊の駆除をする意味が変わった。
発症者が広範囲に広がった以上、蚊の駆除もデング熱の【封じ込め】ではなく、一般的な疫病予防のそれを意味する。
もう、代々木公園「だけ」を駆除することに意味はないといことだ。
これが感情的になかなか理解されない「感染症対策」のフェーズ進行なのである。

幸いなことに、日本の蚊は季節発生だ。
仮に感染した蚊がいても、一旦はいなくなる。
卵を遺しても、そこから成虫になるのは極めて少なく、生き延びた蚊がウイルスを持っている確率は極めて低い。

ま、デング熱自体も普通の熱病だから、ほっといても「心配することはない」というところだろうか。