世界文学史上において最高傑作の座をドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」と争う(と、ワシが思っている)トルストイの「戦争と平和」を読了した。貴族や平民の日常生活とナポレオンのロシア遠征を織り交ぜながら壮大なストーリーを展開し、その中で真の人間性や歴史の本質に迫るという深い作品だった。登場人物は実に559人!様々な物語が絡み合って全体を構築しているのに一切破綻も矛盾もなく、完璧としか言いようがない。世界最高と評価する人が多いのも当然納得できる。今は「ワシはとてつもなくいいものを読んだ」という満足感がある。レフ・トルストイ。文学好きにとって神に近い存在だ。
さて、そういうわけで「世界十大小説」も残るはディケンズの「デイヴィッド・コパフィールド」だけになった。こちらも楽しみ。
「梅雨」
五月(さつき)去り 時季(とき)のかわりめ つゆ知らず
袖の長さに まよふ朝かな
蔵
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