「あおば不動産」さんでI本さんにお会いした。
I本さんの詩のクオリティは半端じゃない。ワシも有名どころの詩人の作品はだいたい見てきたが、大家の作品と比べても決して引けをとらない。何かの賞はとるべきだと思う。地方の小さい賞ではなく、全国規模のビッグな賞を。あまりにもったいない。
(I本さんの詩の一部をご紹介)
「遍歴 Ⅲ」
漆黒の闇を浮遊する前世
悠久の歴史を繰り返しながら凝縮して
突然にその一点を奇跡のごとく打ち破り
誕生する美しい不文律
そしていきなりなまめかしさに変わるお前
盛装する薔薇よ
その姿態がどれほど美しいか意識もせず
なにを考えているかをまったく示さず
「薔薇の内部」の詩人を無視し虜囚となし
襲われる瞬間に激しく拒絶し
沈黙の果てに自死する
そしてお前の足元にひれ伏して
破滅するものへは
静かな侮蔑を残すのみである
詩集「レモノワール」より
これぞプロの領域だ。I本さんは若い頃に小説を大江健三郎に絶賛されたことがあるが、その才能はこういう詩を見ても未だ健在であることがわかる。はぁ、ちょいと詩を書くのが億劫になるなぁ。
「才を持つ人」
文学の 才を持つ人 持たぬ人
神に訊きたし われはいづれと
蔵
I本さん: | 「どうだ?最近なんか面白いもん読んだか?」 |
ワシ: | 「いや、これといって特に・・・」 |
I本さん: | 「こないだな、ちょっと賞金稼いでやろうと思ってな、伊藤静雄賞に応募してみたぞ」 |
ワシ: | 「お!ほんとですか?詩を出されたんですか?」 |
I本さん: | 「うん。出してみた」 |
ワシ: | 「私ですね、I本さんの詩はすごいと思いますよ、ほんとに」 |
I本さん: | 「そうか?誰もわかってくれねーけどな。はははは!」 |
ワシ: | 「いや、あれは絶対にすごいです。私の名前書いてどこかに投稿してみたいくらいです」 |
I本さん: | 「おお。投稿していいぞ。はははは!」 |
I本さんの詩のクオリティは半端じゃない。ワシも有名どころの詩人の作品はだいたい見てきたが、大家の作品と比べても決して引けをとらない。何かの賞はとるべきだと思う。地方の小さい賞ではなく、全国規模のビッグな賞を。あまりにもったいない。
(I本さんの詩の一部をご紹介)
「遍歴 Ⅲ」
漆黒の闇を浮遊する前世
悠久の歴史を繰り返しながら凝縮して
突然にその一点を奇跡のごとく打ち破り
誕生する美しい不文律
そしていきなりなまめかしさに変わるお前
盛装する薔薇よ
その姿態がどれほど美しいか意識もせず
なにを考えているかをまったく示さず
「薔薇の内部」の詩人を無視し虜囚となし
襲われる瞬間に激しく拒絶し
沈黙の果てに自死する
そしてお前の足元にひれ伏して
破滅するものへは
静かな侮蔑を残すのみである
詩集「レモノワール」より
これぞプロの領域だ。I本さんは若い頃に小説を大江健三郎に絶賛されたことがあるが、その才能はこういう詩を見ても未だ健在であることがわかる。はぁ、ちょいと詩を書くのが億劫になるなぁ。
「才を持つ人」
文学の 才を持つ人 持たぬ人
神に訊きたし われはいづれと
蔵
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