今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

赤いDahlia(ダリア)とトンガリ(仮)~スターボウのパスタ。

2021年09月13日 | グルメ
人生で1度は自分のパスタを開発したかったが、
パスタの種類って、ちょっと調べると現存しているだけでも500種類とか650種類ぐらいあるらしく、現存していない種類も入れると、今更新しい形を作り出す事は私の技術では不可能かなぁ・・・ってワリと何年も思い続けてきた。

そんな中、スターボウというラッピングにワンポイントとして装飾をする紙やリボンで作った花が世の中にはある事を知った。
 男だからラッピングとかあまり興味がないのだが(それは外敵から種族を守る為に原始時代より受け継がれた本能的な違いだと思う。因みに個人的にラッピング業界に僅か~に関わっていた事もあるが・・・凄く遠から観ている限りでは「華やか」で「細やかそう」な業界に感じた)

そのスターボウのパーツを観た瞬間、
餃子包(パオ)小龍包焼売とかの技術を使えば、これでパスタを作れるんじゃね?って・・・
花のカタチをしていて、別件で偶々トマトソースを作ってあったし、イタリアンといえば赤も使うから、赤いDahliaにしょう!!。
(以前パリダカのテーマソングだった川島だりあの「Don't look back」が好きな曲だし、後年のFEEL SO BADもいろいろと変わるが好きな方)
ダリアだとすると、生地はヌイユ伊府麺のような玉子麺では黄色になってしまうから、ブジアーテのような粉と水だけの白い麺にしよう。
プジアーテは地域によっては塩を入れるレシピもあるので生地がダレない様に僅かに塩を入れよう。
という事がボンヤリとだが脳裏に一気に浮かんだ。

とりあえず生地を(自分が作り易い→)ブジヤーテの配合にしてみる
(あくまでも当時、これが作り易くて強力粉のパン臭く無いなーって感じた配合で強力3:薄力7の後で整形し易い少し柔い生地

水も大体半分を、少し湿度が高い日だったし、加減をしながら。
(地域によっては塩を入れるレシピもあるので入れたが、本当は塩水にするともっと良いのだけれど、生地に薄めに混ぜ込んだ、濃過ぎたら食べられないので、どうせ塩水で茹でるし、明確な味の調整は最終的にを目指す為、最初は薄く~

水分を調整しつつ、ピッツアパン生地ではなく麺仕様に一塊に軽く練り上げ、ボウルに濡れ布巾をかけ、そのまま30分ぐらい放置をするとパンみたいにグルテンが形成されてくる(と思う)。

これが最近作った秘密兵器のスターボウの『抜き型』
(実はこれがやりたくて抜き型を作ったんだ
洗剤で洗って乾かしておく。
鉄製ならキターラみたいに線弦の様にそのまま切り抜いていけるのだが何せ自作のプラ製なので・・・)

失敗をした時の為にくり貫いて定規みたいに使う方も洗剤で乾かしておく。
こっちの方が僅かに手間だが「確実」なので・・・)

本当はミートソースでラグーにしたかったが、この遊びや実験の為にワザワザ買いに行く事は良くないので、解凍をしたシーフードミックスを刻み海鮮ラグーに
これでチーズは使えんな日本人だから使ってもいいし全く合わないワケでもない気はするのだが・・・
ニンニクを芯を取って効かすので解凍をした戻し汁も強い旨味として使おう・・・

海鮮だからニンニクと、(辛いモノは苦手なのだが、今回全体像が大きいのでワリとシッカリと味を付ける為、)鷹の爪を(自分としては)いつもよりやや増やしアーリオ・オーリオを作っておく、
※加工に手間取りそうなのでまだ準備だけ。

茹で汁も「今回は」塩気をやや多目にし、(茹でると膨張するので)深い鍋に入れておこう。
※↑上記と同じで加工に手間取りそうなのでまだ火は点けなかった。

寝かしておいた生地で製麺を開始

型をあて切っていく(切り離せないので線を付けていくイメージ・型を削らないように)

端っこ場を合わせると切る辺が少しでも少なくて済む。

切り離すのはまな板と自身の位置を変えてしまってもやり易い(縦)

お、材料は揃ったよ・・・

余った生地は乾かしておこう。

真ん中で折る時、貼り付くので重ねて一気に折れないのが難点・・・

餃子を包む時みたいに生地に水を塗って整形と接着をしていく
(水を付けなくてもいけそうだが、一応確実に)
途中で剥がれるのが嫌だからワリとシッカリめに・・・

パーツが揃った(恐らく上手く出来るな、これ・・・)。

重ねた部分が火の通りが悪いので、粉を付けた麺棒や指で押して薄くしていく。
(これが出来るのが、粉物の良いところ、紙とか他の材質では重なったままだ・・・)

お、なんとかカタチにはなったよ・・・


『トンガリ(仮)』

余った生地で、スターボウのトンガリ部分「だけ」を使ってショートパスタにしてみよう・・・

トンガリを作ったら中にチーズ(とか詰め物←気力・体力・在庫的にこれしかなかった)を入れ

折り返して空洞をキュッと貼り付ける。

アニョロッティデルプリンとかに非常に似ているのだが捻っているし、立体的なので多少違う。

出来た・・・このまま少し乾燥させる事によって茹でた時に生地がダレない性質を活用。
換気扇を回しておくと乾燥が早いorややニオイが吸着するかもしれないが冷蔵庫とかが乾燥が早い気がする・・・

残りの余った生地は製麺をしておく。

ダリアで切り抜いた生地の余りもひとまとめにして、再度パスタマシーンにかければ何本かの麺になる。

用意しておいた深めの鍋で湯を沸かし、点火したアーリオ・オーリオでシーフードミックスのラグーをサッと炒め、余っていたトマトソースと、シーフードミックスを解凍をした戻し汁と、パスタの茹で汁で伸ばし、ソースを少し濃い目に作る。
(ただ当然食べられないぐらい濃過ぎるとダメなので注意、試作の段階では味をみれないのが問題点・・・)

ソースを作りながら茹でて浮かんできてから、生地と生地の合わせ目に火が入りヅライので少し長めに

広い網ジャクシでソッとすくい、湯を適宜切る。

優しくフライパンを傾けつつ鯖の味噌煮みたいにスプーンでソースをソッとかけながら絡めていき
親子丼カツ丼江戸料理の普茶水仙の水煎で使う様な「親子鍋」
みたいにフライパンを傾けて皿にスライドさせる
(フライ返し等でもすくえない大きさと繊細さなので)
出来た!!

ダリアは中心が黄色のようなので、卵黄を乗せて海鮮カルボナーラを「途中から」食べる人自身が好きなタイミングに皿の中で作るイメージ。
温泉卵やポーチドエッグにする気力体力は残っていなかった・・・

ナイフとフォークで先ずは卵黄を崩さずそのままの海鮮ラグー状態の味を確認・・・
ウ、うまい・・・

そして卵黄を崩して・・・
お、おお・・、な、なんだこのまろやかな、優しい風味は・・・
ラビオローネを更に優しくツルンとしたような・・・それでいて海鮮だからシツコクない、心地良いキレ根底に存在をする感じ・・・
凄いぞ、これ・・・
(本当に俺が開発をしたのか???っていうぐらい美味し過ぎる)

ただ、やはり合わせ目が(薄く潰したから)火は通ってはいたのだが、やや固めだったので、ここを茹でた時に壊れない程度に「もっと」押しつぶして(もしくは余分な生地を裏からもぎ取る?)、火が入り易くするように改造をすればほぼ・ほぼ完璧に近付くかな。
中心に何かを詰めるか?ラビオローネを貼り付けるか???、もうそこまでくると何か別の料理だな・・・料理は芸術じゃない・こんな事をしていてなんだが玩具にしたらダメなんだ)
そこだけ改良の余地ありだ・・・

(後輩や部下みたいな人達に「課題がある・課題が見付かるって事は大切な事だよ?、逆に課題が無い・見付からないって事は本当は恐い事」と自身の考えについて伝えてきたので、これは更に成長を出来る課題として感謝しよう・・・又作るか解からんが・・・いやきっと作るな・・・翡翠生地とかで・・・翡翠生地は水分が多いから少し強力粉の量や乾燥時間を増やして硬めに作るか・・・)

『トンガリの調理』

余ったトンガリ(仮)は布巾を敷いてタッパに入れて保管をしておく。

夜又は翌日、トンガリ(仮)を茹でつつ、その湯で余って固まっていたソースを皿から鍋に伸ばし入れ(←これで皿も洗い易くする
火にかけてソースを再度煮詰める。

あまり茹でると詰めたチーズ(詰め物)が溶け出そうだから適度な所で、ほぼプカッと上がってきたら

冷水に取る。

皿に出し、もう一度水を水を切り

ソースの中に投入し、軽く煮詰め絡めてこのままでも完成系なのだが・・・
(仕上げに余っていたドライハーブも入れてた)

敢えて、耐熱皿にオイルを塗り

ソースとからめたトンガリ(仮)を流し入れ、スプーンでソッとトンガリ(仮)をひっくり返したり重ならないように並べ整え

パン粉を散らし

カネロニみたいに180度に温めたオーブンで15分~20分焼く。

モチッ、フワッとしてチーズが効いていて美味しい。

ほぼ言うことないんじゃないかな・・・、アニョロッティ系とも又違った食感。

『オマケ』

後日、少しだが塩を入れたブジアーテ生地(小麦・水・塩)の製麺って「うどん」じゃん!!って、
流石にイタリアンも飽きたし・・・
最初から少ない塩気が足りないとツマランから少し茹で汁に塩を入れて

冷凍をしておいた野菜の天婦羅と合わせてみた。
(漬け汁は3倍稀釈の市販のめんつゆ)

まだ冷やしザルつけ麺が美味しい気温だったので、冷やしで。
モチっとしてパスタと饂飩の中間みたいで「食事として成立」をしている。

トンガリ(仮)は仮名なので、後日良いネーミングが見付かったら差し替えます!!!
cappello a punta=「とんがり帽子」というイタリア語がいいかな?(でも、もう既に存在をしそう・・・)

因みにDahliaの「花言葉」は、
一般的に華麗・優雅・気品・裏切り・不安定←贈り物時は要注意。
白いDahliaは、感謝、愛情
黄色のDahliaは、優美
ピンク色の皇帝Dahliaという品種は、乙女の真心
他の色もあり、高温の乾燥した土地で育つ

初夏~(又は)秋が最盛期。



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