今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

迷いながらアイリッシュシチュー~ほぼ正しい伝統的アイリッシュ・シチュー

2015年11月17日 | グルメ
昔からアイリッシュシチューを至る所で食べてきたけれど、どーも、「薄い!!」(テーブルの塩をかければよかったのを、日本人だと他人が付けた味に自分好みに変更する事に気後れして出来なかった)と、余り好きではなかった。
でも、何か、こうF&Cと共に魅かれるものがあって、じゃあ、実際に作ってみようとレシピを調べまくったら、「アイルランドの肉じゃが」と言われるだけあって、それこそ、家庭の数だけレシピがあるようで(ウキペディアのが1番正しいヒントが書いてある気がしたぐらい)、完全に正確なレシピが掴めなかった。

いろいろ、推移していくと、

羊肉に小麦粉をまぶすVerが、どうも本格的っぽい感じがして、

これをダイレクトに鍋に入れるそうだが、温めて油を敷かないと、くっつくだろうなと薄く塗って

羊肉

玉ねぎのスライス

ニンジン(・・・入れる入れないは論議があるらしいが、野菜を摂取したいので)

じゃがいも(・・・細かく煮溶かしてドロッとさせる方法が正攻法っぽいが、どうも、やはりじゃがいもは塊のまま大事に食べたいので、そんなに薄くはしなかった)
の順に重ね、

又、肉を重ね

それを繰り返し、蒸すように煮ていくとあったが、

絶対、なべ底にこびり付くよ~と、後で洗うことを考えて、少しだけ水を入れたが

なんか、(ニンジンを入れてしまったので)とてつもなく時間がかかりそうだし、水を入れるんなら鍋でいいんじゃね?と。。。

結局、ヒタヒタに水を入れて煮込み、月桂樹の葉があったので入れようか?迷ったが(本来はタイムやパセリらしい)、パセリの風味を活かしたいなと、パセリだけにした(大さじ4~5ぐらいガッツリ入れた、生なら茎を縛ってブーケガルニのようにして入れる)。

そのまま弱火(中火と弱火の間、やや弱火ぐらい・・・IHにはこの加減は出来ないハズ)で蓋を少し開けて1時間ぐらい煮る。

1時間ぐらいすると、スープが減っているので、

塩、小匙1/2~その半分(好みで、煮ていくと肉は染み込みヅライけれど、ジャガイモは結構ガツッと塩気が入るよ、その塩梅が難しい)

胡椒・・・本来黒コショウだが、自分的に白を使いたくて、白を小匙1/2の半分入れた(白の方が粒子が小さい分、辛味が強くなるので注意・・・黒を入れたければ後でパラパラと足せば良いかなって)。

20分~25分ぐらい煮て、スープが少なくなってくれば(←多少残す、ポトフと違うのでスープがメインではない)、完成(味を付けてから少し煮るので、塩味は薄くしないと濃度が濃くなって塩辛くて食べられないから、上記で薄くした、足りなければ塩・胡椒は食べる人間がかければ、好みの違いで喧嘩にならないと・・・味の為に人を傷付けない、そして素材の味を活かす、そこがイギリス料理の良い所(日本人なら解るハズ)、自分も随分傷付けてきたこともあったし、洒落にならないほど道具で叩かれた事もあった、あんな事をしていたら、いつもビクビクした仕事しか出来ないし=←店にもお客様にもマイナス=、それが人生にも影響して、いつも懐の小さい味になってしまう、味には、出るんだ、その人の生き様が)。

皿に盛って、パセリをかけて(←添える事を「ガーニッシュ」という)完成。

ソ-ダブレッドをあわせて(←無くてもいいけど、あうんだな、これが)、この一皿は一食にもなるし、ギネスにもあう。

 今まで、アイリッシュシチューが解らなかったが(下手したらビーフ使っている店もあるし、ダメって訳でもないけれど、出来ればマトン、せめてラムで食べてみたいのが日本人の心情)、イタリアンがバジルだったりオリーブオイルだったりするように、イギリス料理のコツの1つにパセリをいかに効かせられるかだと、そういう部分はあるのではないか?と、前から思っていたけれど再確認した気がした。
迷ったら、パセリだな。


 その後、20年近く前の雑誌でアイリッシュ料理特集をした雑誌が出てきたのでパラパラ観ていたら、アイルランド人のシェフがアイリッシュシチューをレシピを日本に紹介していた。

レシピを観ると・・・、違うやんけ!!、上記で自分がやろうとしたレシピで正しかった。

チっ、やっぱりネットはアテにならん。
(イギリス料理はコアなファンしかいないから、アレンジではなく、伝統的な料理法を知りたいんだよ)

という訳で、後日羊(今回はラムの骨付き肉)が安い時に作り直し。

ジャガイモは300g(小さいのしかなかった、300gってこのぐらいの量なのか、皮を剥くから小さいの1個足しておこうっと)

玉ねぎ・ジャガイモは、ワリと分厚くてもトロトロになる。

塩小匙半分(写真は小匙1/2だから一杯)を

羊肉に揉みこむ(好みで黒胡椒をホンの少々しても・・・まあ、煮込むから後からかけてもOK)。

肉(油を敷かないで焦げないのかな?~不安だ)

ジャyガイモ

玉ねぎバラしたもの

順に重ねて(大きい鍋でも良いのかな?)、

塩小匙半分(写真は小匙1/2だから一杯・・・多かった、小匙1/2の更に半分やや多目で良いかも
塩はまんべんなくふりかけて、

パセリを散らし(大さじ4~5)

水を150cc注ぐ(パセリがドライなので、その分の水分まで10cc足して、160ccにした)

水を入れた後、塩が水分に浸かっている部分は少し鍋をゆすって、均等にした方が濃い場所と薄い場所の差が減るかも?(まんべんなくかかっていれば問題ない、肉に塩がすりこまれているので鍋下分はOKなので)。
クッキングペーパーが無いので、皿で落し蓋をして、

蓋をする(自分は最初少し開けた、でも途中から開けなくても大丈夫だって気付いた)。

弱火で1時間ぐらい(弱火で水が少ないのにかなりグツグツいっている、これは大鍋でもいけたかもな)

落とし蓋(皿)をトングで取ると・・・00~出来ている。

鍋の底も焦げ付いていない!!

皿に盛って、パセリと好みで黒胡椒をパラパラと振って、Traditional(「伝統的」)なアイリッシュ・シチューが完成。

玉ねぎトロトロ、スープで煮るより、味が濃いというかガツンと強くなる感じかな。
ギネスに合うかも(=それぐらい強い、何回か作って少し加減や塩梅を覚える必要があるかも、本当に「アイルランドの肉じゃが」の意味が解った。だから水分で煮るレシピが多かったのか。)。

だから、もう一枚、最初の水で煮たレシピももう1枚。


これも美味しかったけれどね(肉じゃがっぽくボソボソするよりは良いかも、Traditionalなのも本格的に何回かやったら、もっとコツを掴めるのかもしれないが)。というか今の段階ではこっちの方が。








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